イスラエルの人々が荒れ野にいたときのこと、ある男が安息日に薪を拾い集めていると
ころを見つけられた。見つけた人々は、彼をモーセとアロンおよび共同体全体のもとに連
れて来たが、どうすべきか、示しが与えられていなかったので、留置しておいた。
主はモーセに言われた。「その男は必ず死刑に処せられる。共同体全体が宿営の外で彼
を石で打ち殺さねばならない。」共同体全体は、主がモーセに命じられたとおり、彼を宿
営の外に連れ出して石で打ち殺したので、彼は死んだ。
ある安息日に、イエスが麦畑を通って行かれると、弟子たちは歩きながら麦の穂を積み
始めた。
ファリサイ派の人々がイエスに、「ご覧なさい。なぜ彼らは安息日にしてはならないこ
とをするのか」と言った。イエスは言われた。「ダビデが、自分も供の者たちも、食べ物
がなくて空腹だったときに何をしたか、一度も読んだことがないのか。アビアタルが大祭
司であったとき、ダビデは神の家に入り、祭司のほかにはだれも食べてはならない供えの
パンを食べ、一緒にいた者たちにも与えたではないか。」そして更に言われた。「安息日
は、人のために定められた。人が安息日のためにあるのではない。だから、人の子は安息
日の主でもある。」
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