コラム漢字質問箱福音書:「人を裁くな」「姦通の女」福音書:「安息日の違反」 
マタイによる福音書(6.1) 施しをするときには
 見てもらおうとして、人の前で善行をしないように注意しなさい。さもないと、あなた がたの天の父のもとで報いをいただけないことになる。  だから、あなたは施しをするときには、偽善者たちが人からほめられようと会堂や街角 でするように、自分の前でラッパを吹き鳴らしてはならない。はっきりあなたがたに言っ ておく。彼らは報いを受けている。施しをするときは、右の手のすることを左の手に知ら せてはならない。あなたの施しを人目につかせないためである。そうすれば、隠れたこと を見ておられる父が、あなたに報いてくださる。
マタイによる福音書(18.10) 「迷い出た羊」のたとえ
 これらの小さなものを一人でも軽んじないように気をつけなさい。言っておくが、彼ら の天使たちは天でもいつもわたしの天の父の御顔を仰いでいるのである。あなたがたはど う思うか。ある人が羊を百匹持っていて、その一匹が迷い出たとすれば、九十九匹を山に 残しておいて、迷い出た一匹を捜しに行かないだろうか。はっきり言っておくが、もし、 それを見つけたら、迷わずにいた九十九匹より、その一匹のことを喜ぶだろう。そのよう に、これらの小さな者が一人でも滅びることは、あなたがたの天の父の御心ではない。
マタイによる福音書(20.1) 「ぶどう園の労働者の」たとえ
 天の国はつぎのようにたとえられる。ある家の主人が、ぶどう園で働く労働者を雇うた めに、夜明けに出かけて行った。主人は一日につき一デナリオンの約束で、労働者をぶど う園に送った。  また、九時ごろ行ってみると、何もしないで広場に立っている人々がいたので「あなた たちもぶどう園に行きなさい。ふさわしい賃金を払ってやろう」と言った。それで、その 人たちは出かけて行った。主人は十二時ごろと三時ごろにまた出て行き、同じようにした。 五時ごろにも行ってみると、ほかの人々が立っていたので、「なぜ、何もしないで一日中 ここに立っているのか」と尋ねると、彼らは「だれも雇ってくれないのです」と言った。 主人は彼らに「あなたたちもぶどう園に行きなさい」と言った。夕方になって、ぶどう園 の主人は監督に「労働者たちを呼んで、最後に来た者から始めて、最初に来た者まで順に 賃金を払ってやりなさい」と言った。そこで五時ごろに雇われた人たちが来て、一デナリ オンずつ受け取った。最初に雇われた人たちが来て、もっと多くもらえるだろうと思って いた。しかし、彼らも一デナリオンずつであった。それで、受け取ると、主人に不平を言 った。「最後に来たこの連中は、一時間しか働きませんでした。まる一日、暑い中を辛抱 して働いたわたしたちと、この連中とを同じ扱いにするとは」主人はその一人に答えた。 「友よ、あなたには不当なことはしていない。あなたはわたしと一デナリオンの約束をし たではないか。自分の分を受け取って帰りなさい。わたしはこの最後の者にも、あなたと 同じように支払ってやりたいのだ。自分のものを自分のしたいようにしては、いけないの か。それともわたしの気前のよさをねたむのか」このように、後にいる者が先になり、先 にいる者が後になる。
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