〔4〕 「漢字家族」をおぼえよう |
8.「へん」と「つくり」どちらが大事?
漢字には「へん」と「つくり」があります。 君たちは、こんな遊びをしたことはありませんか? 「さあ、これから”にんべん”のつく漢字を集めましょう」 などといって友達どうしで、ある一定の時間内に”にんべん”のつく漢字をできるだけ多く書きだしたほうが勝ち、というゲームです。 これもあるていどは、漢字をおぼえるのに役だつことは確かです。しかし、これをもう一歩進めてほしいのです。 漢字の「へん」と「つくり」この両者をくらべると、じつは「へん」よりも「つくり」のほうが大切なのです。 漢字は、その「つくり」の部分が本質的な意味をあらわしているからです。そして「へん」の部分は、その字が何に関係するか、つまり「おおざっぱな分類」を示します。 さきの例をかりると、たとえば「清」という字は「青」の部分が(けがれなくすみきっている)ことをあらわし、「シ 」の部分でそれが(水に関係した)ものであることを示しています。もちろん、「木 (きへん)」が樹木に関係すること、「小 (りっしんべん)」が「心」をあらわしている、ということを知っておくことは必要です。しかしそれを知っていればその漢字の意味が理解できるというものではありません。 それよりも本質的な意味をあらわす「つくり」の部分をよく理解しておくことが大切なのです。 それがわかると、同じ「へん」のついた漢字を集めるよりも、同じ「つくり」の漢字を集めたほうが、ずっとずっとおもしろくて意味のあることだということもわかるでしょう。 |