司馬遼太郎が好き!(1) |
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私が、一番最初に読んだ司馬作品は・・・。 『夏草の賦』 (1978年だから・・・。ずいぶん昔になるなあ) みょうに印象に残っているのは、次のような場面です。(もちろん原文ではありません) 元親が阿波の勝瑞城を包囲した。その夜、洪水となった。朝になると諸陣地は水底に沈み、「土佐兵たちはあちこちの樹のこずえに鳥のようにとまっていた」、ところが・・・。 三日目の雨上がりに、阿波兵が船を漕ぎ出して、 「鳥刺しじゃ」「鳥刺しじゃ」 とわめきながら、こずえに近づいていっては土佐兵を射撃していった。土佐兵は無惨に水面に落ちていく。みんな、こずえにしがみついているだけなので、両手が使えない。なんとも手が出せない。阿波兵の卑怯さよ!土佐兵はつぎつぎと水面に撃ち落とされていく。 さて、ここで、元親の子、信親は言った。
「●●●てやれ!」
さすがに、卑怯な阿波人も、次の日からは鉄砲船を出さなかった。 |
さて、このとき、信親はどのように下知したのでしょうか? まだ読まれてない方は、『夏草の賦』をどうぞ!
司馬遼太郎は、どのような人間を愛おしみ、どのような人間を憎んだか。その作品群を読めば、メッセージが伝わってきます。 もうひとつ。学生時代のエピソードを。 ある晩、寮のオープンスペースで泣いている奴がいた。空手部の豪傑である。 あいつが泣くか!? 「男泣き」という言葉があるが、涙とは縁の薄い男のはずだ。??? 事情を聞くと・・・ 「竜馬が死んだ!」 というのである。
そばにいた者は、
みんなそうなのだ。「竜馬病」だ。
司馬遼太郎も人が悪い。なぜ悪口を言うか・・・ |
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