資料 春秋戦国時代の中国の思想


性善説と性悪説   ※孟子と荀子 ※狂った弓

  「人の性は善なり」
    ▲人の本性は、
ゆったりとしたおおらかなものだ     

  「人の性は悪なり」
    ▲人の本性は、いつも
欲求不満である

< 一般的な解説 >
 性善説 ・・・・ 人の本性は善であるとする説。(孟子・ソクラテス・プラトン・カントなど)
 ■性悪説 ・・・・ 人の本性は悪であるとする説。または、人の本性は善悪いずれでもないとする説。


善<ゼン> − (食+善)<ゼン> − 亶(ゆたか)<タン>− 多<タ>

   ▲古代語では「亶(dan・tan )」や「多(tar)」と同系語であった

   「羊(おいしいごちそうの肉)をたっぷりそろえて、がやがやいいな
   がら食べること」
   食(食+善)の(食+善)(ゆたかなごちそう、満ち足りた食物)の
   原字

   欲求不満のない、おおらかで闊達な感じを表す



悪 − 亞(亜) − 堊   ※「悪」について--『言葉の系譜』(藤堂明保)

   「下積みになって発散せず、下でむかむかする感じ」
   (欲求不満のむかつき)

  悪 心  ------  外に発散せずに 胸底でむかつく

  悪 阻  ------ のどの 下にものがつかえて、むかむかする  つわり

  亞 ---------- 地下に掘り下げた墓穴全体を描いたもの、建物の土台
             堊(土台の土、粘土)の原字
             「
くぼめる・おさえてつめる」 ・・・ 原義

  堊  ---------- 基底を固めるシックイ
             <掘り下げた地下の土台は粘土で固めたり、シックイ(石灰)
             を塗ったりする> それに用いる石灰・セメント →  白堊


  亜  ----------  下にくぼんで表面には顔を出さない
             <亞型に掘り下げた墓は、上から土をかぶせて埋めてしまう>

                 ↓         

             表だたない、
下積みになっている         
             「亜流」「亜硫酸」

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