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教育催眠研究会・渾沌(こんとん) 漢字質問箱「もくじ」へ! ・・・ もくじ 


re^3:「稀」の語源を教えて下さい 投稿者:nothing  投稿日:2005年 1月 2日(日)05時06分48秒

>さっそくのお返事ありがとうございました。
いえいえ。ほとんど参考にならなかったのでは?
>将来、子供が大きくなって自分の名の意図を私に尋ねてきたときに、ちゃんと
答えてあげたいと思い

まったくそのとおりですよね。
誕生までに時間があるそうですので、慎重に考え、よいお名前をつけてあげてくださいね。
m(^^)v

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re^2:「稀」の語源を教えて下さい  投稿者:もうすぐパパ  投稿日:2005年 1月 2日(日)04時28分16秒

さっそくのお返事ありがとうございました。
おっしゃるとおり姓名判断など信じたくはないのですが、結局は気になってしまい
調べていました。。。
将来、子供が大きくなって自分の名の意図を私に尋ねてきたときに、ちゃんと
答えてあげたいと思い、お尋ねいたしました。
ありがとうございました。
生まれるまで時間がありますので、もう少し考えようと思います。
またお尋ねすることがあるかと思いますが、宜しくお願いします。

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re:「稀」の語源を教えて下さい 投稿者:nothing  投稿日:2005年 1月 2日(日)04時18分28秒

もうすぐパパさん、こん○○は。
もうすぐパパになられるとのこと、おめでとうございます。

さて、文字に「よい字」も「わるい字」もありません。ご自分が選択なさった字が最善だと思いますが、それは親心、どこからも「ケチ」のつかない字を選びたいというのも人情でしょうねえ。私個人としては「姓名判断」などは一切信用しませんが。
語源辞典等に記載がないので、学研漢和大字典から引用します。ご参考になりますでしょうか?

【稀】 禾部 7画 総画数 12画

■解字
会意兼形声。
希は「爻(交差した糸の模様)+巾(ぬの)」の会意文字で、まばらな織り方をした薄い布。
すきまがほとんどないことから、微小で少ない意となり、またその小さいすきまを通して何かを求める意となった。
稀は「禾(作物)+音符希」で、穀物のまばらなこと。
古典では希で代用する。
■音
【漢音】キ 【呉音】ケ
■訓
まれ, うすい
■名付
まれ
■意味
まれ。うすい(うすし)。まばらで少ない。こみあっていない。
 《同義語》⇒希。《対語》⇒密・稠(チュウ)。《類義語》⇒少・疏(ソ)。
 「稀有(ケウ)・(キユウ)」
 「月明星稀=月明らかに星稀なり」〔曹操・短歌行

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「稀」の語源を教えて下さい 投稿者:もうすぐパパ  投稿日:2005年 1月 1日(土)22時08分10秒

もうすぐパパになります。
子供(男の子)の名前で「はるき」という名前をつけたいと思い、漢字を調べていたところ
「悠稀」が、姓名判断でよいとされました。
「悠」という字は「ゆうゆうとした」「ゆったりとした」という意味があるのですが、
「稀」という字の語源、意味を知りたいと思っています。
教えていただけませんか?

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re:晦 投稿者:nothing  投稿日:2005年 1月 2日(日)04時02分43秒

みなさま、明けましておめでとうございます。
毎度レスポンスの悪い管理人ですが、この掲示板もみなさまに支えられてどうにか継続しております。本年もなにとぞよろしくお願いいたします。
図解:毎
さて、ロンさん。(カイ・つごもり)について、まさしくタイムリーなご投稿をいただいていたのですが、res が年を越してしまいました。度のことですがすみませんでした。
さて、ロンさんがおっしゃるように毎度のは「頭に髪をゆった姿+音符母」「かんざしをさしたお母さん」の姿ですね。
このは母・梅・苺・媒などと同系で「どんどん子をうむ,うませる」の家族です。
ただし、学燈社の語源辞典(藤堂明保)によりますと、このを含む形声文字には2系統あって、語頭の音が音に変化したものは、「くろい,くらい」の家族に属するようです。
ただ、なぜそうなったのかは私にはわかりません。

※語頭の子音(声母)がとなる例は、
 毎m → 海h 亡m → 荒h 民mh(古代には「民+日」)
などがあげられます。

※( )内は音読みの一例。ローマ字は北京語のピンイン
-----------------------------------------------------
海(カイ)hai(3)   母(モ)mu(3)
悔(カイ)hui(3)   毎(マイ)mei(3)
晦(カイ)hui(4)   梅(マイ)mei(2)
誨(カイ)hui(4)   苺(マイ)mei(2)
灰(カイ)hui(1)   媒(マイ)mei(2)
-----------------------------------------------------
海(カイ)hai(3) 暗いうみ(北方人の知っていた海。玄海や渤海など)
悔(カイ)hui(3) 暗い気持ちになる
晦(カイ)hui(4) 暗くて何も見えない「つごもり」の夜
誨(カイ)hui(4) なんとか暗さをとり除こうと努力する
灰(カイ)hui(1) うす黒いもえかす
恢(カイ)hui(1) 「天網恢々」は、天の網が目に見えず張り渡されている形容
-----------------------------------------------------
母(モ)mu(3)  子をうみ育てるはは
毎(マイ)mei(3) 次々と子をうむ → つぎつぎと → そのつど
梅(マイ)mei(2) 多くの実をならせ、女の安産をたすける木
苺(マイ)mei(2) どんどん子株をうみ出すいちご「苺苺」=植物がどんどんふえてはびこる
媒(マイ)mei(2) 男女を合わせて子を生ませること
-----------------------------------------------------

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 投稿者:ロン  投稿日:2004年 12月30日(木)14時37分30秒

いろいろ調べましたがどうしてもわかりません。お教え下さい。
「晦」(つごもり)(新月)の意味は、大体分かるのですが、左の(偏)は太陽の意味ですよね。
右の(つくり)は、かんざしをさしたお母さんですよね。
「毎」は隠す、暗いの意味があるようですが。かんざしをしたお母さんは暗いのでしょうか?(かんざし→働く昼間→明るい)逆になっちゃうんですが…。
新月は太陽と月が同じ方向にある時(時期)ですよね。
なぜこの時期の(つごもり)に母が関係あるのでしょうか?
推理:母は月を意味するのでしょうか?
もし、そうならば月-母の関係は?
或は、太陽と母が一緒に居る時期。→働く昼間→どういうこと?

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 投稿者:ジテンフェチ  投稿日:2004年 12月26日(日)03時32分14秒

 常識の範囲で考えれば、同じ長さにしたりしませんよね。「未」の場合で考えると、長さを適当にしてしまうと、「末」と別の字になってしまいますね。ですから、「言」の場合なら、第一画を明朝体活字のように書いたり、普通の手書きのように点にしたり、第二画とつけても離してもかまわないという意味です。もちろん、常用漢字表でも同じ趣旨の解説がなされています。実際に常用漢字表の解説と例示されている文字および字形を見ていただくとよくわかると思います。

http://www.inv.co.jp/~yoshio/nozomu-oohara/index.html

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漢字の書き方について 投稿者:海栗  投稿日:2004年 12月25日(土)18時58分26秒

http://www.konton.net/kanji/hitsujun_01.html
こちらを参照しますと昭和24年当時は「(前略)点画の長短・方向・曲直・つけるか離すか・止めるかはねるかなどについては、必ずしも拘束しない」」とありますが、現在はどうなのでしょうか?

今でも強制した布告がないなら「言」という言葉の横線を全て同じ長さで書いても問題ないことになりますが・・・

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 投稿者:とおりすがり  投稿日:2004年 12月25日(土)14時23分30秒

 常用漢字であり、人名に使える漢字で、「のぎへん」の2画、総画7画に間違いありませんが、いわゆる教育用漢字ではありませんので、小学校で習う漢字ではありません。

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子どもの名前の漢字 投稿者:ぽちちゃん  投稿日:2004年 12月25日(土)13時15分9秒

名前は秀和と言います、小学校で習う漢字7画に秀がありません、人名漢字字典には7画で
載っています、どうしてでしょうか ?

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re:“梨”について 投稿者:nothing  投稿日:2004年 12月29日(水)21時45分1秒

Jぷりんさん、すみません。「梨」については、なぜか学燈社の語源辞典にも掲載されていませんねえ。「漢字の話(植物編)」も「説文解字」も検索してみましたが、見つけられませんでした。他の資料にもあったってみますが、とりあえず「学研漢和大字典」から・・・
「老人の肌の色」というのは、語源とは関係ないと思います。

【梨】 木部 7画 総画数 11画

■解字
会意兼形声。
上部の利は犂の上部と同じで、ざくざくとよく切れる、すきの刃。さくさくと歯切れよく切れるなしの実をあらわす。
俗に、音符を利(よく切れる)にかえて梨と書く。
■音
【呉音・漢音】リ
■訓
なし
■意味
なし。果樹の名。また、その実。ばら科の落葉高木。
■単語家族
犂(リ)(よく切れるすき)と同系。

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“梨”について 投稿者:Jぷりん  投稿日:2004年 12月25日(土)03時25分25秒

梨という漢字のカタチと響きに惹かれ、9月生まれにちなみ秋の果物でもあったので、子ども(女のコ)の名前を「あい梨」とつけました。何かの命名の本に“老人の肌の色”と書いてありましたが…。語源や中国語での意味などそのほか漢字についてわかることあればお教えください。

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こんばんは 投稿者:nothing  投稿日:2004年 12月27日(月)22時28分55秒

みなさま、大変失礼いたしております。
12月22日から本日まで、ネット接続ができない状態が続いておりました。
有意義な書き込み、ありがとうございます。
まだ、所用がありますので、詳しい書き込みは後になりますが、
とりあえず、「酉」の音韻について・・・

学研漢和大字典(藤堂明保)によりますと、
 上古音(周・秦) diog(※注 d の下に・)
 中古音(隋・唐) yieu(※ e は上下回転)
 中原音韻(元) ieu(※ e は上下回転)
 現在の北京語 you3

・・・と記されています。
これを読み取れば、遣隋使や遣唐使が持ち帰った音はすでに「ヨウ」であったのではないかと思われます。

所用がありますので、後ほど・・・
余談ですが、こちら(掲示板)をごぶさたしている間に、「説文解字」等の漢籍類、「漢字探源」(甲骨文・金文などの拓本入り)などの書籍を入手しましたので、書き込みのさいに活用させていただきます。

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 投稿者:坂本重幸  投稿日:2004年 12月23日(木)01時58分4秒

 来年は酉年ということで調べると、「酉」は酒を醸造するツボの象形だということのようで、大いに気に入って調べをすすめるのですが、どうしても当時の読み方がわかりません。教えてください。
 その当時というのは、前漢の時代でしょうか、ならば「ユウ」と言っていたのでしょうか、日本で生まれたのならばいつ頃どう呼んでいたのでしょうか。

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re:七の語源 投稿者:nothing  投稿日:2004年 12月29日(水)21時24分58秒

【七】 一部 1画 総画数 2画
図解:七
■解字
指事。
図解のとおり、線を線で切った姿を示す指事的な文字。
縦線を横線で切り止め、端を切り捨てるさまを示す。
また、分配するとき、三と四になって、端数を切り捨てねばならないことから、中途はんぱな印象をもつ数を意味する。
※「七零八落」(小間切れに切断された切片の雑然たるさまの形容)
 「七花八裂」「七転八倒」のように「七」は雑然とした多数を意味している。
※「雑然とした小間切れ」という意味は「切」の字に明白に現れる。
「切」は「刀+七」から成り、小さい小間切れに切り離すこと。
の原字。
■音
【呉音】シチ 【漢音】シツ
■訓
なな, ななつ, なの, ななたび
■意味
(1)ななつ。「其子七兮=其の子七つ兮」〔詩経・曹風・諍鳩〕
(2)なな。順番の七番め。「七位」
(3)ななたび。「七戦皆獲=七たび戦ひて皆獲」〔春秋左氏伝・哀二〕
《日本語での特別な意味》
 ななつ。昔の時刻の名。今の午前、または午後の四時。
■単語家族
切・節・膝・辛・新・尽・津 ・・・・ 小さく切る

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七の語源 投稿者:ようと  投稿日:2004年 12月22日(水)14時03分0秒

小生「七」の語源を調べようとしてこのサイトにたどり着きました.
以前,「九」の語源に関する質問がありましたが,「七」に関して
ご存じの方いらっしゃいませんでしょうか.どうぞ宜しくお願いします.

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re^3:妙 投稿者:nothing  投稿日:2004年 12月21日(火)23時34分31秒

「妙」については、『女へんの漢字』(藤堂明保)に絶妙な解説があったと思いますが、大切にしていたこの本がなぜか手元にありません。y(;;)y

毛・貌・苗・廟・妙・耗 ・・・・ ほそい、かすかなの家族
<漢字語源辞典(学燈社・藤堂明保) より>
 微細なことをといい、後には「美妙」という意味にも用いるが、本来はかすかでよくわからぬ、つまり「玄妙」の意である。<老子>「玄のまた玄、衆の門」というのが原義に近い。玄妙なことをまた茫「しんにょう+貌」(ボウバク)という。このバクもまたかすかでよく見えぬ意味である。・・・後略

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re^2:妙 投稿者:トオル♪  投稿日:2004年 12月20日(月)10時44分30秒

ありがとうございます。
妙は、不思議という意味から変ということですね。
女に少は、かよわく美しい、ということで、否定的ではないのですね。
妖精のような感じがしてきました。

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(無題) 投稿者:ジテンフェチ  投稿日:2004年 12月20日(月)06時49分43秒

 以下は、『Super日本語大辞典』内の『漢和大字典』を元にした解説です。

【妙】
[常用漢字]
女部 4画 総画数 7画
第1水準 区点=4415 16進=4C2F シフトJIS=96AD Unicode=5999
《常用音訓》
ミョウ
《音読み》
ミョウ(メウ), ビョウ(ベウ)
《訓読み》
たえ, みょう
《名付》
たう, たえ, ただ, たふ, たゆ
《意味》
1{形容詞・名詞}きめ細かい。細かくて見わけられぬ不思議な働き。《対語》⇒涼(キョウ)(あきらか)。「常無欲以観其妙=常に無欲にして以て其の妙を観る」〔老子・一〕
2{形容詞}たえ(たへ)。きめ細かくて美しい。「妙音」「美妙」。
3(ミョウナリ)(メウナリ){形容詞}わざが非常にじょうずである。巧みな。「巧妙」「妙草隷=草隷に妙なり」〔皇朝史略〕
4{形容詞}若い、また、なんとなくか細い。「妙齢」。
《日本語での特別な意味》みょう(めう)。不思議なさま。「妙な事件」。
《解字》
会意。少は「小+/(けずる)」の会意文字で、小さく削ることをあらわす。妙は「女+少」で、女性の小がらで細く、なんとなく美しい姿を示す。細く小さい意を含む。
《単語家族》
眇(ミョウ)(細い目)・秒(細い稲)・苗(細いなえ)などと同系。

http://www.inv.co.jp/~yoshio/nozomu-oohara/index.html

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 投稿者:トオル♪  投稿日:2004年 12月19日(日)21時06分2秒

妙という字は、美しいという意味と変という意味がありますが、どうしてでしょうか?
女に少ないと書くのはなぜでしょう?

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re^2:学の上の部分の部首 投稿者:nothing  投稿日:2004年 12月21日(火)23時46分40秒

學:図解 ジテンフェチサンのおっしゃるとおり、「学」の部首は通常は「子」です。
「学」そのものについては、漢字家族本編に記述していますが、その字形については図解をご覧ください。






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学のうえの部分の部首 投稿者:ジテンフェチ  投稿日:2004年 12月21日(火)00時15分54秒

 「ツ・ツ冠」という場合がありますが、当用漢字新字体に伴ってたてられた部首で、全ての漢和辞典がたてているわけではありません。「小」などの部首に入れるものもあります。「学」でしたら、「子」の部首に入れることが多いようです。

http://www.inv.co.jp/~yoshio/nozomu-oohara/index.html

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つくり 投稿者:クロちゃん  投稿日:2004年 12月17日(金)22時41分53秒

教えてください
「学」の上の部分‘”の部首名分かりましたら教えてください。

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re^2:「亜」と「亞」のちがい 投稿者:nothing  投稿日:2004年 12月21日(火)23時13分35秒

ジテンフェチさん。いつもありがとうございます。

「亜」・「亞」については、既出です。 ↓(クリック!)
漢字質問箱バックナンバー no.25 「re^3:悪」

※参照:性善説と性悪説 -- 悪 ─ 亞(亜) ─ 堊

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「亜」と「亞」のちがい 投稿者:ジテンフェチ  投稿日:2004年 12月21日(火)00時23分26秒

 当用漢字新字体と旧字体というだけで、意味的には全く同じです。「次ぐ・似ている・二番目の」というのが普通の意味で、「酸素を含む割合が少ない。亜硫酸ガスなどと使う」、「「ア」の音訳字。「亜細亜・亜米利加」などと使う」の意味用法もあります。

http://www.inv.co.jp/~yoshio/nozomu-oohara/index.html

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教えてください。 投稿者:柚子  投稿日:2004年 12月17日(金)22時00分47秒

「亜」と「亞」のちがい、それぞれの漢字の意味を教えてください。
よろしくお願いします。

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re:災 投稿者:nothing  投稿日:2004年 12月16日(木)23時55分45秒

【災】 火部 3画 総画数 7画
図解:災
■解字
会意兼形声。
巛(サイ)の原字(「巛+─」図解を参照)は、川をせき止めるせきを描いた象形文字。
順調な流をせき止める支障を「巛+─」という。災は世の中に起こる支障を総称する。
火印を含むのは、自然発火や落雷によって生じる野火や山火事を念頭においた作字法か。
「川のせき止められた姿が、横線(図解参照)で書かれ、そのせきの形が才の原形に変形した」Karlgren
■音
【呉音・漢音】サイ
■訓
わざわ
■意味
(1)わざわい(わざはひ)。順調な生活をはばむ自然の出来事。山火事・地震・水害・ひでりなど。「災害」「災異」
(2)わざわい(わざはひ)。すべて生活をはばむ不幸なできごと。《類義語》⇒禍。「災難」
 「無後災=後の災ひ無し」〔孟子・梁上〕
■単語家族
才・裁・災・采・宰・在・賊 ・・・・ せき止める、たち切る
裁(切りとめる)・材(サイ)(切った木)・宰(サイ)(切る)・筈(シ)(流れを止める泥)・慓(植物の生長をはばむ)などと同系。

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教えてください 投稿者:mineo  投稿日:2004年 12月16日(木)11時29分10秒

今年の漢字に選ばれた「災」の語源を教えてください。

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re:食について 投稿者:nothing  投稿日:2004年 12月13日(月)03時53分58秒

【食】 食部 0画 総画数 9画
図解:食
■解字
会意。
「あつめて、ふたをするしるし+穀物を盛ったさま」をあわせたもの。
容器に入れて手を加え、柔らかくしてたべることを意味する。
■漢字語源辞典(学燈社)より
 ところで、die(←上下回転)kというコトバは、と一脈通じる所がある。とは、穀物に人口を加えて練り、軟らかにしたアメであり、治水、治玉のとは、人口を加えて自然物を都合よく調整することであった。「歯+台」とは、動物が歯でかんで、堅い物を和らかくして食べることである。してみると、もまた、堅い物を人や動物がかみくだいて(つまりかむ力により加工して)たべることであるまいか。
 はいうまでもなく、と同系のコトバであり、虫が食うことを示す意符をそえたにすぎない。
■音
〔1〕【漢音】ショク 【呉音】ジキ
〔2〕【漢音】シ   【呉音】ジ
〔3〕【呉音・漢音】イ
■訓
う, らう, べる, はむ, くらわす, はます, やしなう, いい, めし
■意味
〔1〕
(1)(ショクス)くらう(くらふ)。くう(くふ)。はむ。もと、穀物を柔らかくしてたべること。のち、広くたべる意に用いる。「飲食」「食糧」
 「食而不知其味=食らへども其の味を知らず」〔大学〕
(2)たべもの。たべること。「断食」「配食」
 「甘其食=其の食を甘しとす」〔老子・八〇〕
(3)くいぶち。「食禄(ショクロク)」
 「君子謀道、不謀食=君子は道を謀り、食を謀らず」〔論語・衛霊公〕
(4)(ショクス)くいこむ。虫がくいこんだように、日や月が欠ける。また、そのこと。《同義語》⇒蝕。「月食(=月蝕)」
 「日有食之=日これを食する有り(春,王二月己巳,日有食之)」〔春秋・隠三〕
(5)(ショクス)たべたようになくしてしまう。くいものにする。「食言=言を食す」
 「言不可食=言は食すべからず」〔国語・晋〕
(6)くらう(くらふ)。打撃をうける。ひどい仕打ちをくらう。
 「不食膚受之愬=膚受の愬を食らはず」〔漢書・谷永〕
〔2〕
(1)くらわす(くらはす)。はます。やしなう(やしなふ)。たべさせる。食物を与えてやしなう。
 《同義語》⇒飼(シ)。
 「飲之食之=これに飲ませこれに食らはす」〔詩経・小雅・緜蛮〕
 「食我以其食=我に食らはすに其の食を以てす」〔史記・淮陰侯〕
(2)いい(いひ)。めし。
 《同義語》⇒飼。
 「一箪食、一瓢飲=一箪の食、一瓢の飲」〔論語・雍也〕
〔3〕
「□(←表示不能)食其(レキイキ)」「審食其(シンイキ)」など人名に用いる読み方。
■単語家族
食・蝕 ・・・・ やわらかくしてたべる
飴(イ)(穀物に加工して柔らかくしたあめ)・飼(柔らかくしたえさ)・式(ショク)(作為を加える)などと同系。蝕(ショク)(くいこむ、むしばむ)と最も近い。
 ※バックナンバーには、図解をつけます。

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食について 投稿者:たこ  投稿日:2004年 12月11日(土)12時04分5秒

はじめまして。
「食」という漢字について、語源や由来等をお教え願えますでしょうか?
よろしくお願いします。

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re:ありがとうございます! 投稿者:nothing  投稿日:2004年 12月13日(月)03時58分40秒

>時間をかけて、色々と探していただけたようで、
(^^; 冷や汗 すみません。ご質問を発見するなり即答をしてしまいまして・・・
「器」については、関連でまた登場するかもしれません。
勉強をつづけます。
タカさん、機会がありましたら、またおこしくださいね。 (^^)y

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ありがとうございます! 投稿者:タカ  投稿日:2004年 12月12日(日)12時24分0秒

こん〇〇は。w
時間をかけて、色々と探していただけたようで、ありがとうございました。
また補足等ありましたら、宜しくお願いします。
こちらのサイトには、色々と面白い記事が載っていて、勉強になりますね。

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re^2:「器」の語源 投稿者:nothing  投稿日:2004年 12月10日(金)01時56分40秒

『辭源』を見てみましたが、(1)〜(6)の個別の意味が掲載されているだけですね。
ただ、
(3)有形的具体事物、與、"道"相対。繋辞上;「形而上者謂之道、形而下者謂之器」とあります。
これは、学研漢和大字典の

(5)朱子学や陽明学では、現実の物象を器といい、その根原を道という。

にあたります。

出典は『易』で、周易・系辭上傳の最後の部分に
則乾坤或幾乎息矣。是故形而上者謂之道,形而下者謂之器,化而裁之謂之變・・・・・・
とあります。

一陰一陽の流動変化そのものを「道」とよび、それが現象面に形となって以降のものを「器」(道具)とよぶ。時間的な先後をいうのではなく、「器」を離れて「道」はない。易の「卦」「爻」「辞」も、一陰一陽の「道」が形となって現象した「器」であると考えられる。

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re:「器」の語源 投稿者:nothing  投稿日:2004年 12月10日(金)01時35分19秒

タカさん、こん○○は。
「器」も、漢字語源辞典に掲載されていませんね。
まずは、とりあえず「学研漢和大字典」から

【器】 口部 12画 総画数 15画

■解字
会意。
「口四つ+犬」で、さまざまな容器を示す。犬は種類の多いものの代表として加えた。
■音
【呉音・漢音】キ
■訓
うつわ、うつわとする
■意味
(1)うつわ(うつは)。いろいろな入れ物。また、道具。「土器」
 「兵者不祥之器=兵者不祥之器なり」〔老子・三一〕
(2)うつわ(うつは)。才能。「斗勹之器(トショウノキ)(つまらぬ下級役人にしかなれない才能)」
 「管仲之器小哉=管仲之器は小なる哉」〔論語・八佾〕
(3)うつわとする(うつはとす)。りっぱな才能の持ち主であることを認める。「器重」
 「先生器之=先生これを器とす」〔蜀志・諸葛亮〕
(4)こまごました実用にだけ役だつもの。
 「君子不器=君子は器ならず」〔論語・為政〕
(5)朱子学や陽明学では、現実の物象を器といい、その根原を道という。

さらに調べてみます。

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「器」の語源 投稿者:タカ  投稿日:2004年 12月 8日(水)03時47分35秒

はじめまして。Googleで放浪するうちに、こちらに辿り着きました。
「器」という字の語源等、教えて頂けないでしょうか。
どうぞよろしくお願いします。

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