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「nothing」さん、早速の解答ありがとうございます。「数」について補足等がありましたら、またよろしくお願いします。
てるさん、はじめまして。
今、調べさせていただきましたが、
この「数」については、なぜか語源辞典に掲載されていないようですね。
次のような回答でいかがでしょうか?
どなたかの補足を期待します。
【数】 攴部 9画 総画数 13画
【數】 攴部 11画 総画数 15画
旧字体の「數」の左側「婁」は・・・
縷(ロウ) ・・・・ ずるずると連なる紐(ヒモ)
樓(ロウ) ・・・・ 幾重にも上へと連なった家
瘻(ロウ) ・・・・ 連なるおでき
などの原字で、じゅずつなぎに連なるさまをあらわす。
「數」は・・・
「婁(じゅずつなぎ)+攴(動詞の記号)」 → 一連の順序につないでかぞえること、一連に順序正しく並んだかず
「数」は「數」の新字体。
漢字家族--漢字の語源・ワードファミリー
「数」という字の語源、成り立ちを教えて下さい。
日本の国字を移入したもの(現在では、ほとんど使わないものを含む)
働・腺・膵・鱇・鱈
中国の辞書に見られるが、日本人の苗字などで使うことを紹介しているだけのもの
畑・辻
日本語での意味を取り入れたもの
鮟・鰮・鱚
和製漢語を取り入れたもの
社会主義・民主主義・共産主義
以上は、思いつくものをあげたのみです。
初めまして。
日本から借用した漢字を教えていただけたら、幸いです。
どうか、よろしくお願いします。
この字は、JISでは包摂という処理をされて、「吉」と同じ字とみなされています。よって、通常では入力できません。
ワープロで出力するだけなら、外字を作るのが、安直で費用もかかりません。フォントとして出力する必要があるのなら、『今昔文字鏡』(紀伊國屋書店)か『新撰漢字総覧』(小学館)というソフトを利用することになりますが、いずれも25,000円以上するソフトですから、内容を充分調べてから、購入してください。
吉の字には二つの書き方がありますが、上の部分が土と、士があって士の方はワープロソフトで転換出来ますが土の方は出来ませんね、ないのでしょうか?。
苗字を正確に書きたいのですがどうすればイイのでしょうか?。教えてください
分かりやすいお返事ありがとうございました。
助かりました^^
人名用漢字で入った字は、JIS漢字では包摂規準により、「煉」で表すことになります。漢字としては、全く同じで、漢和辞典では、普通「煉」の方が俗字とされていますね。
今年、追加された人名漢字で、【楝】という漢字の木へんではなく、火へんのものが追加されたと思うのですが、ネットや昔からある漢和辞典で検索したところ、【錬】と同じ意味のような事が載っていたのですが、【煉】とは別物なんですかね?知っている方かいましたら、教えてください。
ジテンフェチさんどうもありがとうございました。外字を作ってみます。
たしかに今見ると"巳"と書けば良かったですね。恥ずかしい・・・。
巽の旧字体ですが、JIS外漢字なので普通には、入出力できません。よって、巽で我慢するか、外字を作るかが普通ですが、「今昔文字鏡」(エーアイネット開発・紀伊國屋書店発行:29,400円)か「新選漢字総覧」(小学館:26,250円)というフォントソフトを使うという手もあります。詳しくは、各社に問い合わせてください。
なお、巴じゃなくと言わなくても巳と言えばすむ話ですよ。
すみません訂正です。巴ではなくて巴の真ん中の縦棒がない文字でした。わかりますでしょうか?よろしくお願いします。
人名漢字で”たつみ(巽)”の己の部分が巴という漢字を知っていますか?
PCにはどうすれば表示されるのでしょうか?
昔の字らしいのですが、巽しか出ません・・・。
もし、どなたかご存知ならば教えてください。
よろしくお願いします。
基本的にはcaapvさんのいわれるとおりかもしれませんが、日本では、あくまで大人がくずし字の中で使う場合という限定付きです。学校教育の現場では不可(書写書道は例外かもしれません)ですし、楷書の中に書いても違和感があります。ただ、くずし字の中に「宮」を書いたのでは違和感がありますし、字を知らないと思われかねません。
簡化字に採用された以降の中国は別ですが、このような字は、字典等では字典体に対して俗字として古来扱われてきました。これに対し、書家などの書写体(簡単に言えば、大人がくずし字で用いる字の基本になる字体)に重きを置く識者からは、この字のような書写体の方が手書き文字の典拠ある正当な文字であるという主張があります。
私の『和製漢字の辞典』は、書写体に軸足をおきながら、字典体も参照して親字の字形を決めています。これは、和製漢字(国字)は、手書き文字が基本であるというスタンスに立っているからでありますが、基本的な字体の概念もいれないと、実現されている字形のみに重点を置くと収拾がつかなくなるという現実も考えてのことです。
Unicodeでは簡化字U+5BABと繁體字U+5BAEとして区別されていますが、
当然のことながら同字です。実際、手書きでは“ノ”など書かないでしょう?
通常、宮という漢字では、ウ冠の下に口が二つあって、その口と口の間に“ノ”が入りますが、この“ノ”がない漢字をご存知の方はいらっしゃいますか?こういった漢字が存在するのかの確認が必要なのですが、どうしても見つかりません。情報をお待ちしています!
【糞】 米部 11画 総画数 17画
※糞土之牆不可「木+于」(フンドノショウハヌルベカラズ)
ぼろぼろに腐った土塀(ドベイ)は上塗りがきかない。
心のたるんだ怠け者は教化の施しようがない。
「朽木不可雕也、糞土之牆不可「木+于」也=朽木は雕(え)るべからず、糞土の牆は「木+于」(ぬ)るべからず」
〔論語・公冶長〕
「朽木」・・・・・・ 腐って彫刻もできない木
「糞土之牆」・・ 上塗りもできないごみ土のへい
■解字
会意。
「畑にばらまくさま+両手」。
■音
【呉音・漢音】フン
■訓
くそ, はらう
■意味
(1)くそ。動物の排泄する、食べた物のかす。「糞土(フンド)」
(2)(フンス)肥料をまいて土地を肥やす。
「可以糞田疇=以て田疇を糞すべし」〔礼記・月令〕
(3)はらう(はらふ)。ごみをはらいのける。よごれをとり除く。
《類義語》⇒腎(フン)・払。「糞除(フンジョ)」
「堂上不糞=堂上糞はず」〔荀子・彊国〕
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【屍】 尸部 6画 総画数 9画
※清朝の阮元は「釈矢」と題する論文の中で、矢・尺・雉などのコトバが、「まっすぐ、直進する」という基本義を含むことを論じた。
「矢」(シ)・・・・ まっすぐであることが必須の条件。直線状でかつ短い。
「雉」(チ)・・・・ きじ。まっすぐに矢のように飛ぶので雉(チ)という。
「屎」(シ)・・・・ 短い棒状になった大便。
「指」(シ)・・・・ 短い棒状のユビ。また指で直線状にさし示す動作を表わす。
「視」(シ)・・・・ 直線状にまともに見る。
■解字
会意兼形声。
尸(シ)は、倒れた人体の姿を描いた象形文字。屍は「死+音符尸」で、尸の原義をより明白にあらわした字。
■音
【呉音・漢音】シ
■訓
しかばね
■意味
しかばね。死体。
▽訓の「しかばね」は「死+かばね」から。
「屍体」「屍填巨港之岸=屍は巨港の岸を填む」〔李華・弔古戦場文〕
■単語家族
矢・屍・指・視・低・夷・弟 ・・・・ まっすぐで短い、ひくい
直線状にのびた意を含み、尸・矢(直線のや)・屎(シ)と同系。
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【姦】 女部 6画 総画数 9画
奸と同系のコトバ。奸・姦ともに広く悪事の意に用いる。
「干」・・・・ Y字型の太い棒を描いたもの。幹(カン・みき)の原字。人を突く武器にも、身を守る武具にも用いる。攻撃用に使えば「おかす」ことになるから「国境を干犯した」「内政に干渉する」などと使う。防御用に使えばタテで敵を防ぐことになるから、城を防衛することを「干衛」「干城」という。
「奸」・・・・ 女性を犯すこと。干(タテ・タテをもって冒進する)の派生語。中国では、「これだけはヤメロ!」という最後の一線を犯した者を奸という。姦 ─ 奸 ─ 干は全く同じニュアンスのコトバ。
※参照『漢字まんだら』(藤堂明保・読売新聞社)
■解字
会意。
女三つからなるもので、みだらな行いを示す。道を干(オカ)す意を含む。奸(おかす)と同じ。
■音
【漢音】カン 【呉音】ケン
■訓
よこしま, かしましい
■意味
(1)よこしま。道理を犯している。道理を犯す行い。悪事。また、その悪事を犯した人。悪人。
《同義語》⇒奸(カン)。「姦軌(カンキ)」
「匿姦者、与降敵同罰=姦を匿す者は、敵に降ると罰を同じくす」〔史記・商君〕
(2)(カンス)男女の間で不義を犯す。《同義語》⇒奸(カン)。「姦淫(カンイン)」「強姦(ゴウカン)」
《日本語での特別な意味》かしましい(かしまし)。おしゃべりで、うるさい。
■単語家族
害・蓋・遏・丐・憲・閑・干・諌 ・・・・ ふさぎ止める
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また用事が入りましたので、「姦」「屍」「糞」についての回答は、後ほどアップします。
漢字家族--漢字の語源・ワードファミリー
意味をしりたいんですが、
「姦」「屍」「糞」
の漢字の詳しい意味を知りたいのですが、
教えていただけるでしょうか…。
ジテンフェチさん、nothingさん、ありがとうございました〜
それにしても皆さんの詳しいですね。これからも頼りにさせていただきます。よろしくです。
「慈」ぐらいしか思いつきません。
「愛」「愛情」という意味をもっていて、「愛」以外の漢字ってあるのでしょうか?
【悪】 心部 7画 総画数 11画
【惡】 心部 8画 総画数 12画
<ここから引用>───
河南省の安陽で、古代イン帝国の遺跡を発掘したとき、三千五百年前の建物の土台や墳墓の跡がいくつも発掘された。ふしぎなことに、家屋の土台は亜の字の形に四角く地表を掘り下げてあり、お墓もまた亜の字の形に地下深く掘り下げてある。この亜型の土台の上に家を建てると、しぜん四角いおも家を中心に、四方に四角く張り出た亞形の建物が出来上がるだろう。その遺風をついだのが「明堂」と呼ばれる中国の寝殿づくりである。
<中略>
さて亜型の土台は、その上に建物をのせて重さにたえる下積みの部分である。表面には顔を出さぬ「縁の下の力もち」だ。そこで第一流の聖人孔子を「至聖」と称するに対して、その下に控えている第二流の聖者孟子をば「亜聖」と呼ぶ。おも立って顔をきかす一派を「主流」といい、その下に控えて目立たぬ連中を「亜流」という。亜とは下に控え、次に位置するとの意味を含むようになる。また掘り下げた土台は、ねん土で固くつき固め、後世ならシックイで塗り固める。そこで土台に使うねん土を堊(ア)といい、白いシックイやセメントを白堊(ハクア)というようになった。
<中略>
亜は下積みに押しひしがれて凹んだ土台である。それを人間の心理になぞらえたのが悪というコトバである。重苦しい圧力に押さえられて上に出られぬイヤな感じ─それを悪といい、なにか胸につかえてムカつくのを嫌悪という。北京語で胸がつかえるのを「悪心」というのは、よく悪の本来の意味を残している。そして、人に胸つかえる感じを起こさせるのが、悪業であり悪人の所作なのである。悪(アク)とは、悪(オ・むかつく)を引き出すような状態である。
<後略>
<引用おわり>────
『言葉の系譜』(藤堂明保・新潮社)より
上の引用文をお読みになってから、↓のリンクをご覧になってくださいね。
性善説と性悪説 -- 悪 ─ 亞(亜) ─ 堊
みなさん、ずいぶんご無沙汰してすみません。
ジテンフェチさん、kmさん、ありがとうございます。
今も時間がないので、今日の夜、書き込みをしたいと思います。
まずは、とりあえず
「悪」については、
↓
http://www.konton.net/kanji/seizen.html
「愛」については、
↓
http://www.konton.net/kanji/q/q_006.html#愛1
を、参照していただきたいと思います。
現在用いられている「愛情」に近いコトバとしては
「慈」「悲」「仁」「恕」・・・等が挙げられます。
仏教の「慈悲」についてのメモは、
↓
http://www.konton.net/kanji/buddha.html#慈悲
を参照してください。
漢語についての、「慈」や「悲」については、今夜以降に書き込みます。
「仁」については
↓
儒家--漢字家族
人と民--漢字家族
をご覧ください。
時間がありませんので、今日もここで失礼いたします。
相当難解なものです。当用漢字・常用漢字の新字体が、いつ頃何という本に見られるかという研究はなくはありませんし、中国でも簡体字の字源を研究した本に同字形が見られるということはあることです。
ただ、これらは事実ついて書いてあるだけで、理論的な部分はありません。各漢和辞典や「漢字語源辞典」・「字統」などの専門書も旧字体もしくはより字源的に正しいとされる漢字しか解字しておらず、新字体については、略字・俗字が採用されたとかそのレベルのことしか書いてありません。
「惡」の解字ならできますが、各漢和辞典(ここの趣旨からすれば、『学研漢和大字典』や『漢字源』(改訂新版)など藤堂説に基づくもの)を見ていただければわかることで、ご主旨とは異なると思いますので、省略します。
こんにちは。
以前から意味を知りたかったのですが、
「悪」という字は、「亜」に「心」と書いて「悪」なのですが
どういう由来でこの「悪」という漢字ができあがったのか
とても知りたいです。よろしくお願いいたします。
最近管理人さんがみえられないので、代わりにはほど遠いですが、回答させていただきます。以下は「Super日本語大辞典」内の『漢和大字典』によります。
【輝】
[常用漢字]
車部 8画 総画数 15画
第1水準 区点=2117 16進=3531 シフトJIS=8B50 Unicode=8F1D
《常用音訓》
キ, かがやく
《音読み》
キ, ケ
《訓読み》
かがやく, てる, かがやき, かがやかしい
《名付》
あきら, かがやき, てる, ひかる
《意味》
1{動詞・名詞}かがやく。てる。かがやき。火の外をまるくとりまいてひかる。のちひろく、光が四方にひろがること。また、そのひかり。《同義語》⇒封。「光輝燦然(コウキサンゼン)(光ってあざやかなこと)」。
2{形容詞}かがやかしい(かがやかし)。はでにかがやくさま。てりはえるさま。
3{動詞・名詞}はでにてりかがやく。はぶりがよいこと。「輝燿(キヨウ)(栄花)」。
《解字》
会意兼形声。軍(グン)は、まるく円陣をえがいた軍営。輝は「光+(音符)軍」で、光の中心をまるくとりまいたひかり。軍の語尾が転じたことば。
《参考》
「てる」は普通「照る」と書く。また、「かがやく」「かがやき」「かがやかしい」は「耀く」「耀き」「耀かしい」とも書く。
なお、解字は学派により異なります。このサイトでは、藤堂説による解字を行っており、『漢和大字典』も元々藤堂先生の編集されたものです。この説による解字以外のものをお知りになりたければ、リンクを入れたサイトのホームページにある私のアドレスへメールをください。
赤ちゃんの名前を考えています。
輝 という字の語源を教えて下さい。
よろしくお願いします。
【音】 音部 0画 総画数 9画
「音声」と熟しますが、そもそもは「音」は人間のこえを表し、「声」が自然界のおとを表します。
その例として、映画「Sound of Music」の中国語の翻訳は「音楽之声」であったと思います。つまり「声」=Sound。
「言」・・・・ キッカリとけじめをつけた、明確な発音。
「音」・・・・ モグモグと口ごもってこえだけ出す動作。
「声」・・・・ 物をカンとたたいて耳に聞こえてくるおと。
「言」の字は、「辛(はもの)+口」。辛とは「千枚どおし」のような尖刀(とがった刃物)。この刀はクッキリと切れめをつけたり、模様を刻みこむのに用いる。そこで「辛(はもの)+口」で、キッカリとけじめをつけた明確な発音を表した。
「音」の字は、言の字の下部の口印の中に「、」印を含ませたもの。口の中に何かを含めば、モグモグと口ごもって、声帯からこえが出るがキッカリとした発言はできない。ただ「ウーウー」と口ごもってこえだけ出すのが音。その動作は「暗誦」(あんしょう)するさいにいちばんよく現れる。試験勉強で要点を暗記するには、いちいち明確な言を発せずに、あいまいにこえだけを出す。音 ─ 暗は全く同系のコトバで、はっきりしないという意味を含む。
■単語家族
暗黒の暗(アン・はっきり見えない→くらい)、闇(アン・やみ)、陰(イン・ふさぐ)、念(ネン・いつまでも心中に含んで考える)など
漢字家族--漢字の語源・ワードファミリー
ジテンフェチさんでした。。失礼致しました。。
ジフェンテさま
詳しいご説明ありがとうございました!
最近管理人さんがみえられないので、代わりにはほど遠いですが、回答させていただきます。以下は「Super日本語大辞典」内の『漢和大字典』によります。
なお、解字は学派により異なります。このサイトでは、藤堂説による解字を行っており、『漢和大字典』も元々藤堂先生の編集されたものです。この説による解字以外のものをお知りになりたければ、リンクを入れたサイトのホームページにある私のアドレスへメールをください。
【音】
[常用漢字] [学習漢字 一年]
音部 0画 総画数 9画
第1水準 区点=1827 16進=323B シフトJIS=89B9 Unicode=97F3
《常用音訓》
オン, イン, おと, ね
《音読み》
オン(オム), イン(イム)
《訓読み》
おと, ね, おん
《名付》
お, おと, と, なり, ね
《意味》
1{名詞}おと。ね。口をふさいで出すウーというふくみごえ。声帯をふるわせて出るおと。▽舌や唇などの調整が加わったこえを「言」といい、調整の加わらないこえを「音」といった。
2{名詞}おと。ね。ことばをなさず、高低大小のあるおとすべてをいう。《類義語》声。「声音(おと)」「五音(宮・商・角・徴(チ)・羽の五つの階名)」「声成文謂之音=声の文を成すこれを音と謂ふ」〔礼記・楽記〕
3{名詞}きこえてくることば。しらせ。おとずれ。「音問」「音信不通」。
4「五音」「七音」とは、中世の音韻学で、頭子音(音節のはじめの子音)の五つ、または七つのわく。「地音(チオン)」とは、明(ミン)末の音韻学で、母音のこと。
《日本語での特別な意味》おん。訓に対して、漢字の漢語としての発音。たとえば、山の音はサン、訓はやま。
《解字》
会意。言という字の口の部分の中に、・印を含ませたもの。言は、はっきりとけじめをつけたことばの発音を示す。音は、その口に何かを含み、ウーと含み声を出すことを示す。
《単語家族》
旧(アン)(ウーと含み声を出すおし)・暗(アン)(はっきりしない)・陰(イン)(ふさぐ)と同系。▽声は、もと金・石・糸・竹・風などのおとだが、のち人間や動物のこえの意に用いる。
《参考》
「観音(かんのん)」など、「ノン」と読むことがある。▽草書体をひらがな「ね」として使うこともある。
はじめまして
音という漢字の由来を探していてこちらにたどり着きました
日に立つと書きますがどのような意味でしょうか?
どうぞ宜しくお願いいたします
km様、大変参考になりました。ありがとうございました。
「珂」の意味はこんなものです。
(1)玉に似た白く美しい石。一説に貝の一種。
(2)轡(くつわ)の飾り。「玉珂(ぎょっか=玉で飾った轡)」
(3)「カ」に宛てる。「馬珂貝(ばかがい)」。
日本では一般の熟語として使うことは非常に少ないと思います。
日本語では地名に比較的使われます。「那珂川(なかがわ)」は栃木県・茨城県を流れる川。また、福岡県西部の川。「那珂(なか)」は茨城県那珂郡の町。「玖珂(くが)」は山口県玖珂郡の町。
JISの第1水準には地名に使われるために入りました。人名用漢字追加のために使われた凸版印刷の調査では全体の2864位、259回出現しています。そのうち辞典類で121回、単行本で122回出ています。辞典のなかに「地名の由来を知る辞典」が含まれているため順位が高くなったと思われます。
初めて質問させて頂きます。 「珂」という漢字の意味、由来について教えてください。新人名用の漢字になり、子供の名前にと考えております。よろしくお願いします。
ジテンフェチさん、わざわざありがとうございました。
お陰で、PCで打ち出せるようになりました。
楪 ってきれいな字ですよね。読み方もきれいだし。
本当にずっとわからなかったので、わかってうれしいです!
ありがとうございました。
また何かあったときはよろしくお願いします。
「楪」ですね。ATOKなら、文字パレットで、漢字検索を選び、設定で4画の木と5画の世を選んで13画を指定すれば出ます。IMEは、手書きパレットで入力するのが便利でしょう。
チョウ・ジョウと読んで、底の浅い小さな皿の意です。地名に用いられるときは、ヨウと読みます。あと国訓で「ゆずりは」があります。
きへんに、世と木 の漢字の読み方を教えて下さい。
それからその漢字をPCで出すには、なんと打ち込めばいいのかも教えて下さい。
よろしくお願いします!
「世」と「木」の組み合わせ
チョウということばは「ぺらぺらした薄いもの」を表します。「葉」は上古にはdiapと発音したそうなので、喋diap(ぺらぺらと軽薄にしゃべる)や蝶t'ap(羽がうすくパタパタするチョウ)などと同系。
「葉」(ヨウ)・・・・ 「草かんむり+三枚の葉が木の上にある姿を描いた象形文字」。上古にはdiapと発音したが、隋唐のころにはyiep(エフ)となり、日本語の音読みではエフ→ヨウと発音されるようになった。木の葉は薄くてぺらぺらしているからヨウと呼ぶ。
「蝶」(チョウ)・・・・ 蝶の発音は、tap→tep(テフ)とかわり、日本ではテフ→テオ→チョウというようになった。ぺらぺらした薄い羽をもつ虫。
「鰈」(チョウ)・・・・ ぺらぺらと薄く平らなからだの魚。カレイの仲間。
「牒」(チョウ)・・・・ ぺらぺらした薄い木の札。むかし戸籍の札や身分証明書に用いた。
「諜」(チョウ)・・・・ うすっぺらにぺらぺらしゃべる。ぺらぺらと軽薄なおしゃべりによって相手の間隙につけこみ、情報を聞き出すので「間諜」という。
「喋」(チョウ)・・・・ ペらペらとしゃべる。また、薄い舌先でぺらぺらとなめる。「喋喋(チョウチョウ)」
こんにちは。初めて投稿させていただきます。
インターネット上の雑記で「漢字の"葉"の世と木の組み合わせは、擬態語で言う"ひらひら"(するもの)を指す」というようなことを読みました。
確かに「葉、蝶、鰈、牒」などは平たいものを表すようですが、一見、世と木の組み合わせは意味的にも音韻的にも、すぐ「ひらひらするもの」とは結びつきません。
また同じ組み合わせでも「喋、諜」など「平たい」という意味に関係ない漢字もあります(「ひらひら」というより「ぺらぺら(しゃべる)」?)。
この「ひらひら論」の由来等、是非知りたいので、ご回答いただけましたら大変嬉しく思います。