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【爽】 爻部 7画 総画数 11画
■解字
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会意。
「大(人の姿)+両むねに×印」で、両がわにわかれた乳房または入れ墨を示す。
二つにわかれる意を含む。
※郭沫若の説によると、「メ×4」は、女性の両脇の乳房かいれずみであろうとなっている。
それが何の形であろうと、大(人の形)の両側に、あい対して二つに分かれたものを表している。まさに疏の対転に当たることば。転じて「はっきりと分かれる、さっぱりする」意を含む。
■音
【漢音】ソウ(サウ) 【呉音】 ショウ(シャウ)
■訓
さわやか, あきらか, たがう
■意味
(1)さわやか(さはやかなり)。さっぱりして気持ちがよいさま。わり切れてねちねちしないさま。「爽快(ソウカイ)」
(2)あきらか(あきらかなり)。暗やみがさっぱりと割りきれて除かれたさま。夜明け。「昧爽(マイソウ)(夜明け)」
(3)たがう(たがふ)。二つに割れて符合しない。ばらばらになる。調子が狂う。「爽約=約に爽ふ」
「五味令人口爽=五味は人の口をして爽は令む」〔老子・一二〕
(4)「爽然(ソウゼン)」とは、二つに割れて瓦解することから、転じて、がっくりとして、気がぬけるさま。「爽然如失=爽然として失ふがごとし」
■単語家族
相(わかれて向かいあう)・箱(ソウ)(両がわにわかれて対をなす荷箱)と同系。疏(ソ)(二つにわかれる)は、その語尾の転じたことば。
※言い換え&言い逃れ辞典(解説編)
人名用漢字に「爽」がありますが、字源を教えてください。さわやかという意味なんでしょうが、なぜ「×」?「メ」?が4つもついているのでしょう。人名用漢字だから、あまり悪い意味はもっていないのでしょうが…。よろしくお願いします。
【愁】 心部 9画 総画数 13画
■解字
会意兼形声。
秋とは、草木も人の心もすべてが引き締まる、あきのこと。
愁は「心+音符秋」で、心が細く引き締まること。
広い意味では、羞(はじいる)とも同系。
■音
【慣用音】シュウ(シウ) 【呉音】ジュ 【漢音】スウ
■訓
うれえる, うれい
■意味
(1)うれえる(うれふ)。心細くなって心配する。さびしがる。
《類義語》⇒憂。「憂愁」
「長安不見使人愁=長安は見えず人をして愁へしむ」〔李白・登金陵鳳凰台〕
(2)うれい(うれひ)。心細さ。わびしさ。「春愁(春のわびしさ)」
「与爾同銷万古愁=爾と同じく銷さん万古の愁ひ」〔李白・将進酒〕
■単語家族
誓(シュウ)(細く引き締める)と同系。
秋・焦・酒・就・秀・痩・宿・粛・戚 ・・・ しぼる、ちぢむ、ほそい
※春夏秋冬の「秋」を参照してください。
※言い換え&言い逃れ辞典(解説編)
『愁』という字の意味、語源を教えてください。
すごく好きな字なのですが良い意味はないのかと気になりまして…。
【乃】 丿部 1画 総画数 2画
■解字
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指事。
耳たぶのようにぐにゃりと曲がったさまを示す。朶(ダ)(だらりとたれる)・仍(ジョウ)(やわらかくてなずむ)の音符となる。
また、さっぱりと割り切れない気持ちをあらわす接続詞に転用され、迺とも書く。
■音
【漢音】ダイ 【呉音】ナイ, ノ
■訓
すなわち, なんじ, の
■意味
(1)すなわち(すなはち)。ずばりと割り切らず、間をおいてつなげる気持ちをあらわすことば。そこでやっと。やむなく。
《同義語》⇒迺。
「乃許之=乃ちこれを許せり」〔春秋左氏伝・昭三〕
(2)すなわち(すなはち)。まずそれぐらい。まあそれが。
「乃所謂善也=乃ち所謂善也」〔孟子・告上〕
(3)なんじ(なんぢ)。第二人称の代名詞。
▽女(ナンジ)・汝(ナンジ)と同じ。
「乃祖乃父=乃の祖乃の父」〔書経・盤庚中〕
※言い換え&言い逃れ辞典(解説編)
「乃」の成り立ち・語源について教えてください。
【麻】 麻部 0画 総画数 11画
■解字
会意。
「广(やね)+あさの茎を二本並べて、繊維をはぎとるさま」。
あさの茎を水につけてふやかし、こすって繊維をはぎとり、さらにこすってしなやかにする。
■音
【唐音】マ 【呉音】メ 【漢音】バ
■訓
あさ
■名付
あさ, お, ぬさ
■意味
(1)あさ。草の名。繊維をとる。また、その繊維。古代にはもっとも主要な衣料の原料であった。
(2)ごま。実から油をとる。「胡麻」「芝麻」
(3)しびれる。こすったあとのように感覚がなくなったさま。
《同義語》⇒痲。「麻翌(マヒ)」「麻薬」
(4)みことのり。唐代、勅命をあさですいた紙に書いたことから。
■単語家族
摩(こする)・模(こする)と同系。
※言い換え&言い逃れ辞典(解説編)
麻という漢字について教えてください。
名前には意味があるという話しはよくききます。
個人的ですが私には麻という字が名前にはいっているのですが
麻には本来どういう意味があるのでしょうか?
自分という意味もあるときいたこともあります。
よろしくお願い致します
【桃】 木部 6画 総画数 10画
■解字
会意兼形声。
兆(チョウ)は、ぱんと左右二つに離れるさま。
桃は「木+音符兆」で、その実が、二つに割れるももの木。
■音
【漢音】トウ(タウ) 【呉音】ドウ(ダウ)
■訓
もも
■意味
もも。木の名。ばら科の落葉小高木。春に紅色、または白色の花が咲き、夏に実が熟する。実は二つに割れ食用にする。また、その実。「桃花」
■単語家族
挑(チョウ)(二つに離す)・逃(離れ去る)と同系。
兆・桃・肇 ・・・ ふたつに割れる,開く
※のちに補足説明をする予定です。
※言い換え&言い逃れ辞典(解説編)
桃の語源を教えて下さい
【侑】 人部 6画 総画数 8画
■解字
会意兼形声。
「人+音符有」。佑(ユウ)(たすける)と同系で、かばいたすけること。
のち、相手のわきから飲酒や食事の世話をするの意に専用された。
■音
【漢音】ユウ(イウ) 【呉音】ウ
■訓
すすめる, たすける
■意味
(1)すすめる(すすむ)。相手のそばにいて食事などをすすめる。
「以楽侑食=楽を以て食を侑む」〔周礼・膳夫〕
(2)たすける(たすく)。かばいたすける。《同義語》⇒佑(ユウ)。
※言い換え&言い逃れ辞典(解説編)
侑という字の意味が分かりません
すみません。回答が「電光石火」とはいきませんでした。
「電光」= いなずま。いなびかり。
「石火」= 火うち石などをたたいたときに出る火花。
▽非常に短い時間やこの世の移りかわりのはげしいこと。
※電光石火
<1> いなずまの光や、石をうった時に発する火花。
↓↓↓
<2> 物事の速やかなこと、時間が非常に短いこと、動作が非常にすばやいことのたとえ。
※言い換え&言い逃れ辞典(解説編)
ネットサーフィンをしていて偶然見つけたのですが、気になる言葉があるので、質問をします。
『電光石火』の語源は如何なるものなのでしょうか?
教えていただけませんか?お願いしますm(_ _)m
漢字質問箱Log(バックナンバー)をご覧ください。
「愛」と「恋」について
※言い換え&言い逃れ辞典(解説編)
「愛」という漢字はどんな漢字が合わさったものなのでしょうか?語源は何でしょうか?
【先生】
<1> 先にうまれる。また、先にうまれた年長者。
《対語》後生(コウセイ)
「後生可畏(コウセイオソルベシ)」〔論語・子罕〕
<2> 父兄のこと。〔論語・為政〕
<3> 自分より先に道をおさめた人。学徳のある人。〔孟子・告下〕
<4> 年長で学問を教える人、転じて、教師。師匠。〔礼記・曲礼上〕
<5> 自分の号に連ねて用いることば。「五柳先生(陶潜の号)」
<6> 人を呼ぶ敬称。〔史記・平原君〕
<7> 《日本語での特別な意味》人をからかっていうことば。
※言い換え&言い逃れ辞典(解説編)
先生の意味と由来(語源)を教えてください。
【韻】 音部 10画 総画数 19画
■解字
会意兼形声。
「音+音符員(まるい)」。
■音
【慣用音】イン(ヰン) 【呉音・漢音】ウン
■訓
ひびき
■意味
(1)ひびきや調子がまろやかに調和している音節や字音。「押韻(韻をふむ)」
(2)中国語の一音節のうち、はじめの子音を除いたのこりの、母音を中心とする部分。
《対語》⇒声(音節のはじめの子音)。「韻母」
「畳韻(丁寧(テイネイ)のように韻が同じである二音節以上のことば)」
(3)ひびき。音のひびき。物事のおもむき。「余韻」「風韻」
「風揺松竹韻=風は揺るがす松竹の韻」〔寒山・自見天台頂〕
(4)韻をふんだ詩歌。《対語》⇒筆(散文)。「韻文」
(5)詩歌のたしなみ。みやびやかな。風流な。「韻事」「韻士」
「或言道人畜馬不韻=或ひと言ふ道人馬を畜ふは韻ならずと」〔世説・言語〕
■単語家族
運(まるくまわる)・圓(=円。まどか)・鴨(イン)(平均していきわたる)と同系。
※言い換え&言い逃れ辞典(解説編)
「韻」の由来と意味を教えてください。
音楽に関するものだと、質問者は言っていたのですが…。
>小学生の宿題です・・・。
パソコンが壊れている間に、もう春休みになってしまった。(^^;
漢字家族(本編)をお読みいただいていたら、すでにおわかりのこととは思いますが、
漢字は「へん(偏)」+「つくり(傍)」で成り立っています。
おもに・・・
左側が「へん(偏)」
右側が「つくり(傍)」
です。
※言い換え&言い逃れ辞典(解説編)
さっきの続きですけどこれは小学生の宿題です・・・。
誰か教えて下さい
海って漢字がありますよね?
それのさんずいの部分はへんって読むじゃないですか!
隣りの毎の上の部分と母の部分の読み方分かる人いませんか?
分かる人教えて下さい。
「漢字」は、中国がその昔「漢」という名であったころに、日本に伝来されてきたので、「漢」の「字」ということで「漢字」となっているようです。
ちなみに「漢」という国の名前は、「漢」という川が流れていたことからつけられたそうですが・・。
私も昔気になりました。どうして漢字なのにさんずいなのだろう、と。
とはいえ少し不安です。
間違ったことを書いていたらごめんなさい。
漢字の漢が、さんずいなのは、なぜ?水に関係はないのですか?
【聴】 耳部 11画 総画数 17画
【聽】(旧字) 耳部 16画 総画数 22画
■解字
会意兼形声。
聽の右側の字は悳とも書き、まっすぐなこと。
耳の下にある字(音テイ)は、人がまっすぐにたったさま。
聽はそれを音符とし、耳と悳(まっすぐ)を加えた字で、まっすぐに耳を向けてききとること。
■音
【呉音】チョウ(チャウ) 【漢音】テイ
■訓
きく, したがう
■意味
(1)きく。まともに耳を向けてきく。耳を澄ましてきく。転じて、広くきくこと。ききとる感覚。
《類義語》⇒聞。「謹聴」
「聴其言而信其行=其の言を聴きて其の行ひを信ず」〔論語・公冶長〕
(2)きく。したがう(したがふ)。いうことをきく。また、きき入れる。また、ききしたがう。
▽去声に読む。「聴従」「聴父母之言=父母の言に聴ふ」
「以聴於冢宰三年=以て冢宰に聴くこと三年」〔論語・憲問〕
(3)きく。いうとおりにまかせる。なりゆきにまかせる。
▽去声に読む。「聴天有命=天の命有るに聴く」
(4)きき耳をたてて、ようすをさぐる者。しのび。
「十里之国則将有百里之聴=十里の国には則ちまさに百里の聴有らんとす」
〔荀子・議兵〕
(5)《俗語》かん入りのものを数える単位。「一聴油(ひとかんの油)」
■単語家族
知・聖・聴・貞 ・・・ ズバリと当てる
※漢字家族(本編)での解説をお楽しみに!
※言い換え&言い逃れ辞典(解説編)
「聴く」という字は、十四の心を耳にする。と書きますが、十四の心とは何を意味するのでしょうか?教えてください。
【生】 生部 0画 総画数 5画
「生」については、漢字家族(本編)をご覧くださいね。
■解字
会意。
「若芽の形+土」で、地上に若芽のはえたさまを示す。いきいきとして新しい意を含む。
■音
【漢音】セイ 【呉音】ショウ
■訓
いきる, いかす, いける, うまれる, うむ, おう, はえる, はやす, き, なま, いきながら, うまれながら, うぶ, なる
■意味
(1)いきる(いく)。いかす。
《対語》⇒死。《類義語》⇒活。「生活」「生存」
「両虎共闘、其勢不倶生=両虎共に闘はば、其の勢ひ倶には生きず」
〔史記・廉頗藺相如〕
(2)うむ。うまれる(うまる)。子をうむ。子がうまれる。物をつくり出す。物ができる。
《類義語》⇒産。「産生」
「与顔氏女野合而生孔子=顔氏の女と野合して孔子を生む」〔史記・孔子〕
(3)(ショウズ)(シャウズ)はえる(はゆ)。おう(おふ)。おこる。発生する。植物の芽がはえる。
「生春草=春草生ず」「本立而道生=本立ちて而道生ず」〔論語・学而〕
(4)なま。いきいきとして新しいさま。煮たきしてない。また、そのもの。
《対語》⇒熟。《類義語》⇒鮮。「生鮮」
「与一生樹肩=一生樹肩をあたふ」〔史記・項羽〕
(5)いきていること。いきているもの。また、いのち。「生物」「生命」
「養生喪死=生を養ひ死を喪ふ」〔孟子・梁上〕
(6)学問をしている若い人。「学生」「生員」「儒生」「諸生」
(7)自分のことをへりくだって、でし、また、青二才の意を含めていうことば。「晩生(後輩。自称の語)」
(8)いきながら。いきたまま。「生擒(セイキン)(いけどり)」
「生劫之=生きながらこれを劫さん」〔史記・荊軻〕
(9)うまれながら。うまれつき。「生来」
「人、生而有欲=人、生まれながらにして欲有り」〔荀子・礼論〕
(10)なれていないさま。未熟なさま。
《対語》⇒熟。「生硬」「生路(ションルウ)(なれないみち)」
《日本語での特別な意味》
<1>き。まじりけのない。純な。「生一本(キイッポン)」「生粋(キッスイ)の江戸っ子」
<2>うぶ。ういういしい。
■単語家族
青(あおあお)・清(すみきった)・牲(いきている牛)・姓(うまれによってつける名)・性(うまれつきのすんだ心)などと同系。
※言い換え&言い逃れ辞典(解説編)
「生」っていう字の成り立ち・意味はなんですか?
【絃】 糸部 5画 総画数 11画
■解字
会意兼形声。
「糸+音符玄(宙ぶらりの細いいと)」。
■音
【呉音】ゲン 【漢音】ケン
■訓
いと
■名付
いと, お, つる
■意味
いと。琴や胡弓(コキュウ)などの楽器のいと。はじいたりこすったりして音を出す。また、それを用いた楽器のこと。
《同義語》⇒弦。「管絃(カンゲン)」
「断絃(ダンゲン)(いとが切れる→夫婦を琴瑟(キンシツ)にたとえることから、妻に死なれる こと)」
「続絃(ゾクゲン)(いとをつぐ→夫婦を琴瑟にたとえることから、後妻をめとること)」
■単語家族
玄(宙づりであいまい)・牽(ケン)(綱をつけて引っぱり、綱が宙にかかった形になる)と同系。
※言い換え&言い逃れ辞典(解説編)
五月に産まれる子供に「絃太」という名前を付けたいと思っています。「絃」の字の由来をご存知の方、教えていただけませんか?どうぞ宜しくお願い致します。
【鳩】 鳥部 2画 総画数 13画
■解字
形声。
「鳥+音符九」。ひと所にあつまって群れをなす鳥。引きしめあつめる意を含む。
■音
【漢音】キュウ(キウ) 【呉音】ク
■訓
はと, あつめる, あつまる
■意味
(1)はと。鳥の名。ひと所に群れてすむ習性がある。▽今は、鴿子(コーツ)という。
(2)あつめる(あつむ)。あつまる。あつめまとめる。ひと所にあつまる。
《同義語》⇒糾・逑。「鳩集(キュウシュウ)」
「以鳩其民=以て其の民を鳩む」〔春秋左氏伝・隠八〕
■単語家族
球(中心に引きしぼられた形)・逑(キュウ)・糾(引きしぼってあつめる)と同系。
求・鳩・糾・叫・菊 ・・・ ひきしめる,よじ合わせる
※言い換え&言い逃れ辞典(解説編)
鳩という字の九の意味がわかりません。教えてください。
>扇の漢字は”セン”と読みますよね!なんで”セン”なんでしょうか?
「扇」は、単・旦・壇・弾・扇・展(タン・セン)・・・ たいらか
の家族です。なんで「セン」と読むのかではなくて、「セン」という言葉を文字にしたのです。
【扇】 戸部 6画 総画数 10画
■解字
会意。
「戸(とびら)+羽(はね)」で、戸や羽のように、ぱたぱたと平らな面が動いてあおぐことを示す。
■音
【呉音・漢音】セン
■訓
おうぎ, とびら, あおぐ, あおる
■意味
(1)おうぎ(あふぎ)。風をおくって暑さをとりさる道具。
▽中国ではもとうちわ式のもののみを用い、折りたたみ式のは、明(ミン)代に日本から輸 入したもの。
「団扇(ダンセン)(うちわ)」「摺扇(ショウセン)(折りたたむ扇子)」「麾扇(キセン)(指揮をするため に持つ扇子。軍配)」
(2)とびら。「門扇」
(3)合わせ箱の平らなふたや、平らなとびら、窓板などを数えることば。
「釵留一股合一扇=釵は一股を留め合は一扇」〔白居易・長恨歌〕
(4)あおぐ(あふぐ)。あおいで風をおくる。
▽平声に読む。
(5)あおる(あふる)。ぱたぱたとあおぎたてる。また、おだてて事をおこさせる。
▽平声に読む。《同義語》⇒煽。「扇動(=煽動)」
■単語家族
単(平らなうちわ)・坦(タン)(平ら)・弾(平らな面が上下にはずむ)などと同系。
※言い換え&言い逃れ辞典(解説編)
扇の漢字は”セン”と読みますよね!なんで”セン”なんでしょうか?
【除夜】
辞書によると・・・
「除夜」=「除夕(ジョセキ)」となっています。
そこで・・・
【除夕】
{除夜(ジョヤ)}おおみそかの夜。
▽古い年が押しのけられる夜の意。
※【除夜作】ジョヤノサク
〈形式〉七言絶句
〈韻〉(平)先
〈作者名〉高適(コウセキ)
旅館寒灯独不眠 旅館の寒灯 独り眠らず
客心何事転凄然 客心 何事ぞ 転た凄然
故郷今夜思千里 故郷 今夜 千里を思う
霜鬢明朝又一年 霜鬢 明朝 又た一年
※言い換え&言い逃れ辞典(解説編)
大晦日に鳴る「除夜の鐘」。これの「除夜」と言うのはどこから来た言葉なのでしょうか?広辞苑を引いてみたのですが、「大晦日のこと」としか書いておらず、語源はわかりませんでした。仏教用語のような気がするのですが・・・・・。
過去ログを整理して、漢字質問箱バックナンバーにアップしていたら、ずいぶんと時間が経過してしまった。m(^^;
それでは、豆腐の「腐」から見てみましょう。
「腐」を、ただたんに「くさる」と読んでしまうと、ことばの意味がよくわかりません。この「腐(フ)」は、細胞がくずれて組織がベタベタとくっついてしまうこと。
「豆腐」は大豆を人工的に破砕して液状にしてから苦汁(にがり)を加えてプリンのような状態にしますね。
まさに、これは組織がこわれて互いにベタベタとくっついた姿ですので、「腐」は「豆腐」にこそピッタリのことばではないでしょうか。
【腐】 肉部 8画 総画数 14画
■解字
会意兼形声。
府は、びっしりくっつけて物をしまいこむ倉。
腐は「肉+音符府」で、組織がくずれてぺったりとくっついた肉。
■音
【漢音】フ 【呉音】ブ
■訓
くさる, くされる, くさらす, くちる
■意味
(1)くさる。くちる(くつ)。もと、肉の形がくずれてべったりくっつく。
また、転じて、原形をとどめないようにくさる。
《類義語》⇒朽・爛(ラン)。「腐朽」「腐肉」
(2)古くさくて役にたたない。「陳腐」「腐儒」
(3)「腐刑(フケイ)」とは、刑罰の一つ。男を去勢する刑罰。宮刑。
▽その傷あとがくさって、悪臭を発するので、この名がある。
(4)「腐心」とは、心をいためること。
「此臣之日夜切歯腐心也=此れ臣之日夜切歯腐心する也」〔史記・荊軻〕
《日本語での特別な意味》
くさる。気持ちがめいって、はればれしない。
■単語家族
付(くっつく)と同系。
付・赴・封・逢・奉・豊 ・・・ 両方から∧型にくっつく
※疲れてしまったので、この続きは明日にします。
言い換え&言い逃れ辞典
最近ふと思ったんですが、「納豆」と「豆腐」の納・腐が反対のような気がします。腐らせるほうは、豆腐ではなく納豆なのにどうしてでしょうか。是非この二つの言葉の語源をお教えください。
まず、「木」ですが、これは、沐(モク)(頭から水をかぶる)と同系で、上に葉や花をかぶった木。(葉や花を上にかぶった樹木の姿に着目した命名)
それに対して、「樹」とは、ジッと直立するという意味を含み、「ジッと⊥型に立っている木」を表した字。
【樹】 木部 12画 総画数 16画
■解字
会意兼形声。
右側の字は、太鼓(タイコ)または豆(たかつき)を直立させたさまに寸(手)を加えて、⊥型にたてる動作を示す。
樹はそれを音符とし、木をそえた字で、たった木のこと。
■音
【呉音】ジュ, ズ 【漢音】シュ
■訓
き, たてる, たつ, うえる
■意味
(1)き。たってはえているき。たちき。▽切ったきを材という。「植樹」「落葉樹」
(2)ついたて。たてて中を見えなくする小塀(コベイ)。
「邦君樹塞門=邦君は樹もて門を塞ぐ」〔論語・八佾〕
(3)たてる(たつ)。たつ。うえる(うう)。┻型にじっとたてる。また、たつ。木をうえる。▽去声に読む。
《類義語》⇒豎(ジュ)。「建樹(たてる)」
「十年之計、莫如樹木、終身之計、莫如樹人=十年の計には、木を樹うるにしくはなし、終身の計には、人を樹つるにしくはなし」〔管子・権修〕
■単語家族
豆・頭・主・柱・樹・属・触 ・・・ ジッと立つ、⊥型に止まる
豎(ジュ)(たてる、たて)・逗(トウ)(じっとたち止まる)などと同系。
漢字家族
たぶん太鼓でもつくれるような大きな木を樹というのだろうと想像しますが、確証がないのです。樹の語源を知っていたら是非おしらせください。スピーチで使いたいものですから。
【絆】 糸部 5画 総画数 11画
■解字
形声。
「糸+音符半(ハン)」。ひもをぐるぐる巻いてからめること。
■音
【慣用音】バン 【呉音・漢音】ハン
■訓
ほだし, きずな, つなぐ, ほだす
■意味
(1)ほだし。きずな(きづな)。馬の足にからめてしばるひも。また、人を束縛する義理・人情などのたとえ。
(2)つなぐ。ほだす。しばって自由に行動できなくする。
「何用浮名絆此身=何ぞ用ゐん浮名もて此の身を絆すことを」〔杜甫・曲江〕
■単語家族
拌(ハン)(かきまわす)と同系。
漢字家族
こんにちは。糸へんに半分と書いて、きずなと読みます。ってCMが昔ありましたよね。
最近ふと思い出して調べようと思ったのですが「もともとはきづな生綱だった」とか「牛馬をつなぐ綱から始まった」とかイマイチしっくりきません。ご教授願えませんか?
【楷】 木部 9画 総画数 13画
■解字
会意兼形声。
「木+音符皆(ととのってそろう)」で、きちんとそろった模様のある木。
■音
〔1〕【漢音】カイ 【呉音】ケ (平)佳(皆)
〔2〕【漢音】カイ 【呉音】ケ (上)蟹(駭)
■意味
〔1〕木の名。うるし科の落葉高木。
▽子貢(シコウ)が師の孔子の墓に植えたと伝えられ、皮に銭を並べた模様がある。孔木ともいう。
〔2〕書体の一つ。くずさず一点一画をきちんと書く書き方で、現在、最も標準的なものとされている。「楷書(カイショ)」
漢字家族
かいしょと読む「楷書」の「楷」は「かい」以外に読み方はあったでしょうか?
どなたか教えてください。
これは、ばかげた筆順の強制--漢字家族 を参照してくださいね。
漢字家族
小学校一年の娘が学校で女という字の漢字テストのとき、ノの部分を一の上に少しはみ出さなかったことで間違えになっていました。漢和辞典を見ると確かにそれが正しい字のようですが、新聞でも雑誌でも活字はほとんど”ノ”の部分は一の上にははみ出ていません。本当に間違えなのでしょうか。是非、教えてください。
「協」の異体字だそうです。
【叶】 口部 2画 総画数 5画
■解字
会意。
「口+十(あわせる)」で、多くの人が声をあわせる意を示す。
▽協の異体字
■音
【漢音】キョウ(ケフ) 【呉音】ギョウ(ゲフ)
■訓
かなう
■意味
多くのものが一本に調子をあわす。また、そのさま。「叶韻(キョウイン)」
《日本語での特別な意味》かなう(かなふ)。思いどおりになる。「願いが叶う」
漢字家族
「叶」と言う字の由来をご存知の方がいらっしゃいましたら教えて下さい。宜しくお願いします。