漢字質問箱LOG 過去の質問より |
|▼質問箱|漢字家族| |形声文字|Home Page| |
漢字質問箱「もくじ」へ! ・・・ もくじ |
九の漢字の語源について、ありがとう御座いました。
漢数字にも、意味があることを知ることができました。
家族で漢字のことについて話をしている時に、この漢数字の語源があるのかなということから、ネットで検索していたところ、このHPが見つかり大変助かりました。今後とも宜しくお願い致します。
【九】 乙部 1画 総画数 2画
■解字
象形。
手を曲げて引き締める姿を描いたもので、つかえて曲がる意を示す。
究(奥深くゆきづまって曲がる最後の所)の音符となる。
「九は数の究まるところなり(朱駿声)」「九の言たる究なり(白虎通)」
■音
【漢音】キュウ 【呉音】ク
■訓
ここの, ここのつ, ここのたび
■意味
(1)ここのつ。
《同義語》⇒玖。
▽証文や契約書では、改竄(カイザン)や誤解をさけるために、玖と書くことがある。
(2)ここの。順番の九番め。「九月九日」
(3)ここのたび。九回。九度。
(4)数が多い。また、奥深いさま。「為山九仞=山を為ること九仞なり」〔書経・旅忙〕
(5)ひと所に引きしぼり集める。
▽平声に読む。糾(キュウ)に当てた用法。「九合諸侯=諸侯を九合す」〔論語・憲問〕
《日本語での特別な意味》ここのつ。午前十二時、または午後十二時。
▽江戸時代のことば。
■単語家族
朽・考・究・咎・宮・窮 ・・・ つかえて曲がる
腐朽の朽(くちて曲がる) ─ 旧(舊) ─ 久(背の曲がった老人) などと同系。
■解説 『漢字文化の世界』(藤堂明保・角川選書)
深く屈曲した穴を究といい、シリの穴を尻(カウ→コウ)といい、狭く曲がった鼻の穴を「鼻+音符九」の字で書いて同じくキュウと発音する。
研究の究とは、曲折をへて奥深く穴の中まで入っていくという動詞である。
してみると九もまた、一二三・・・・・ と数えて深く進入した終局の所に位置する数という意味であろう。
漢数字の九の語源を教えてください。
十二支に動物をあてたのは、「未」と「羊」の由来でふれているように、人民をバカにしていた為政者が、十二支を身近なコトバで使用できるようにしたものという説が一般的ではないでしょうか?
渾沌
↓ここでもふれられています。
こよみの読み方(8)十二支
こんにちは、今年は「申」です。しかし、「申」は「シン」ですよね。
それをなぜ「さる」と読むのでしょうか。歴史的にはどんな意味があるのですか。教えてください。12支の漢字はいろいろな説明でわかるのですが、日本語読みのいわれは何ですかね。漢字と読みが重なる場合もあるのですが。お願いします。「午」はなぜ「うま」なんでしょうか。
そのような水準が有るのですね、知りませんでした
勉強になりました。
丁寧にお答えを頂き感謝いたします。
「熀」(火+晃)ですが、これは「JIS第1水準」「JIS第2水準」に該当しない漢字ですので、残念ながら通常はPCでは入力できません。手書き入力でもダメです。単漢字辞書にも入っていませんので、ワープロソフトを使用するときは、「外字登録」をする必要があります。
このような掲示板への投稿、テキストファイル、e_mail本文などには外字は使えませんので、「火+晃」と表示するしかありません。
つまり、パソコンでは入力できない文字のひとつです。
渾沌
火扁に晃の、読み方を教えて頂き助かりました。
しかし、その文字がPCに入力出来ないのはなぜか教えてください、お願いします。
【火+晃】 火部 10画 総画数 14画
■解字
会意兼形声。
「火+(音符)晃(光が四方に広がる)」。
■音
〔1〕コウ(クヮウ), オウ(ワウ)
〔2〕ヨウ(エフ)
■訓
なし
■意味
〔1〕光が四方に広がって明るい。
《同義語》⇒晃。
「入宴千門之混火+晃=入りては千門の混火+晃たるに宴す」〔抱朴子・暢玄〕。
〔2〕火の光が盛んなさま。
”火扁に、晃”と書いて何と読むのでしょうか・・・
教えてください。
小学3年生に出す宿題にしては、いかがかと・・・。m(^^;y
保護者の情報収集能力を調べているのかしら???
それとも、自分の趣味を・・・
もしも、先の答えが受け容れられなかったら、その時はごめんなさい。身も縮む思いです。
また、タビタビ遊びに来てくださいねっ ニコッ m(^^)v
渾沌
先の、宿題の漢字の件、親切に解説頂きまして、本当にありがとうございました。
息子共々、大変喜んでおります。また漢字で悩んだ際には利用させて頂きます。
お世話になりました。ありがとうございました。
みなさま、明けましておめでとうございます。
本年も何とぞよろしくお願いいたします。
さて、今掲示板を見ると、早速質問がありましたので、
急いで、答えさせていただきます。
ヘンな宿題を出す先生がいますねえ。(たぶん授業でやったことの復習だとは思いますが)
1.旅
方部 6画 総画数 10画 [学習漢字 三年]
会意。
「はた+人二人」で、人々が旗の下に隊列を組むことを示す。いくつもならんでつらなる意を含む。
左側の「方」と右側の上の印で「ふきながし」の旗を表す。
軍隊や旅をするグループが旗の下に列をつくって進んでいくようすを絵にしたもの。
昔は隊列を組んで旅をしたので「たび」の意味をもつ。
■単語家族
侶(リョ)(ともがら)・呂(リョ)(ならんだ背骨)などと同系。
2.受
又部 6画 総画数 8画 [学習漢字 三年]
■解字
形声。「爪(て)+又(て)+音符舟」。舟は音符で、ふねには関係がない。
Aの手からBの手に落とさないように渡し、失わないようにうけとるさまを示す。
▽もらうがわからは受といい、渡すがわからは授という。受と授は、同じ動作の両面にすぎない。
■単語家族
守(しっかり持つ→まもる)と同系。
3.身
身部 0画 総画数 7画 [学習漢字 三年]
■解字
女性が腹に赤子をはらんださまを描いたもの。充実する、いっぱいつまるの意を含み、重く筋骨のつまったからだのこと。
■単語家族
真(いっぱいつまる)・鎮(チン)(重くつまる)などと同系。
小学3年生の息子の冬休みの宿題で、漢字の成り立ちからあてはまる漢字(3年で習う漢字)をさがす問題があるのですが、親の私でさえ、どうしてもわかりません。教えて下さい。
1.人々が旗の下で列を組むこと からできた漢字
2.手から手に受け取る様子をあらわす漢字
3.おなかの大きい人を描いた漢字。いっぱいつまっている意味。
以上3字、お願い致します。
【軍】 車部 2画 総画数 9画
■解字
会意。
「車+勹(外側をとりまく)」で、兵車で円陣をつくってとりまくことを示す。古代の戦争は車戦であって、まるく円をえがいて陣どった集団の意。のち、軍隊の集団をあらわす。
■音
【慣用音】グン 【呉音・漢音】クン
■訓
つわもの、 いくさ
■意味
(1)つわもの(つはもの)。兵士。兵士で組織した集団。「軍団」
(2)いくさ。軍隊を用いるたたかい。「軍役」「軍船」
(3)兵隊が駐屯(チュウトン)する。
(4)古代の兵制。一軍は、一万二千五百人。
(5)宋(ソウ)代の行政区画の名。州・府・監とともに路に属した。
(6)刑罰の一つ。犯罪者を遠隔地に送って服役させた。「充軍」
■単語家族
運(まるくめぐる)・群(まるくまとまった集団)と同系。
「軍」と言う漢字は形声文字であると辞典に載っていました。ではどの部分が意味を表し、どの部分が音を表すのか教えてください。
靖については、バックナンバーの靖(クリック)を参照してください。
【安】 宀部 3画 総画数 6画
■解字
会意。
「宀(やね)+女」で、女性を家の中に落ち着かせたさま。疑問詩・反問詞などに用いるのは当て字で、焉と同じ。
■音
【呉音・漢音】アン
■訓
やすい, やすらか, やすんずる, やすんじて, いずくに, いずくんぞ
■単語家族
按(アン)(上から下へと押す)・案(ひじを落ち着ける机)・遏(アツ)(押さえてとめる)などと同系。
■意味
(1)やすい(やすし)。やすらか(やすらかなり)。静かに落ち着いている。
《対語》⇒危。「安楽」
「則豈徒斉民安=則ち豈に徒だ斉の民安きのみならんや」〔孟子・公下〕
(2)やすんずる(やすんず)。おだやかで落ち着く。また、静かに落ち着ける。安定させる。
「安天下之民=天下の民を安んず」〔孟子・梁下〕
(3)やすんじて。安心して。静かに落ち着いて。
「寡人願安承教=寡人願はくは安んじて教へを承けん」〔孟子・梁上〕
(4)いずくに(いづくに)。どこに。
《同義語》⇒焉。「而今安在哉=而るに今安くに在り哉」〔蘇軾・赤壁賦(前)(後)〕
(5)いずくんぞ(いづくんぞ)。どうして。なぜ。
《同義語》⇒焉。
「君安与項伯有故=君いづんぞ項伯と故有る」〔史記・項羽〕
(6)いずくんぞ(いづくんぞ)。どうしてそんなことがあろうか、そんなことはない。
《同義語》⇒焉。「安敢=安くんぞ敢へてせんや」
「子安能為之足=子いづんぞ能くこれが足を為らんや」〔戦国策・斉〕
(7)「安得…」とは、「いづくんぞ…するを得ん」と訓読し、どうしてできようかの意。また、「いづくんぞ得ん…することを」と訓読して、なんとかしてそうしたいものだとの願望をあらわす。
「安得猛士兮守四方=いづんぞ得ん猛士もて四方を守らしめんことを」〔漢高祖・大風歌〕
私の知人の名前は「やすこ」といい、「靖」と「安」の両方の漢字を使っているのですが、どちらも元は同じ漢字なのでしょうか?
【家】 宀部 7画 総画数 10画
■解字
会意。
「宀(やね)+豕(ぶた)」で、たいせつな家畜に屋根をかぶせたさま。
■音
【漢音】カ 【呉音】ケ
■単語家族
廈(カ)(大屋根をかぶせたいえ)と最も近い。仮(仮面をかぶせる)・胡(コ)(上からかぶさってたれる肉)とも同系。
■意味
家族。また、その家族が住む住居。
※屋根をかぶせて雨露をしのぐ場所というところに着眼点がある。
「形声文字」を参照(クリック)
【屋】 尸部 6画 総画数 9画
■解字
会意。
「おおってたれた布+至(いきづまり)」で、上からおおい隠して、出入りをとめた意をあらわす。
至は室(いきづまりのへや)・窒(ふさぐ)と同類の意味を含む。
この尸印は尸(シ)ではない。
おおい隠す屋根、屋根でおおった家のこと。⇒至
■音
【呉音・漢音】オク
■単語家族
握(手でにぎっておおい隠す)と同系。また擁(ヨウ)(抱いておおう)・壅(ヨウ)(ふさいで出入りを止める)とも縁が深い。
■意味
(1)家にかぶさるやね。「屋上」
「亟其乗屋=亟に其れ屋に乗れ」〔詩経・幽風・七月〕
(2)家。「家屋」
(3)おおい(おほひ)。物におおいかぶせるもの。
※「カ」と「オク」、別のことばですが、同じような発想で成り立っていますねえ。
「使い分け」については、熟語に習熟するしかないのでしょうか?
家と屋は、どう使い分けたらいいですか?教えて下さい。
みなさま、2003年も残りわずか・・・。
たくさんの質問をいただきながら、掲示板を見る間もなく、大変お待たせしました。
今から、新年を迎えないうちに、いそいで入力したいと思います。
まずは「豆」
『漢字の話U』(藤堂明保・朝日新聞社)をご参照くださいね。
マメのことを、なぜ豆(トウ)というのか。「豆」とは、もともと高坏(たかつき)の形を描いた象形文字であった。神前にお供えするときや、すわって食事をするとき、ふつうの皿(さら)を用いると、せが低くてかっこうが悪い。そこで、食器の胴体を筒型に伸ばし、まん中をふくらませてツボのような形にし、その上部の台皿に食物をのせた。それを豆(たかつき)という。だから「豆」とは器(うつわ)の名であって、がんらい植物とは関係なかった。
ところが豆(たかつき)の形をよく見ると、おなかがややふくらみ、上と下が細長く伸びて、まるで大豆やえんどう豆のさやのような0形をしている。そこで「草かんむり+豆(たかつきの形)を合わせて荳(トウ)と書いた。これがマメを表す本字。(その実がたかつきの形をしている植物)
しかし後世には「めんどうだ」というので、草かんむりを省略して、豆(たかつき)の字でもって、たかつき形のマメを表すようになった。
豆についておしえてください。「たかつきのような形をしたまめの意に転用」について、詳しく知りたいのですが、おしえていただけませんでしょうか?また、たかつきとは、「高坏」(辞書)のことでしょうか?「なぜ、まめ⇒豆という字になったのかが」知りたいので、よろしくお願いします。
しりたいさん、こん○○は。
「鬼がいうってかくの?」
まず、「鬼」ですが、これはあの「オニ」のことではありません。「オニ」についてはまた本編で解説しようと思います。この掲示板ではスペースが足りません。虎のパンツに牛の角というオニのイメージは「鬼門」が艮=丑寅(うしとら・東北)の方角にあたるというので、オニに牛の角をつけ、虎のパンツをはかせたのですねえ。漫画的な発想です。
さて、本来の「鬼」の意味は、「亡霊」です。今でも中国語で「鬼」といえば、幽霊のことです。
一方「云」とは、「言う」ではありません。(もちろん「言」と書くべきところを省略して「云」と表記することがありますが、この場合は関係ありません)
「云」とは、水蒸気がもくもくとたちのぼることを表します。(もくもくとあがる水気の原字)
※たちのぼる湯気が一印につかえて、もやもやとこもったさまを描いた象形文字。
・・・ということで、「魂」とは、
たましい、つまり人の生命のもとになる、もやもやとして、きまった形のないもののこと。昔は、人が死ぬと、タマシイは肉体から離れて水蒸気のように天にのぼると考えられていたのですねえ。
※漢字家族
先日、こどもに聞かれました。魂って漢字どうして鬼がいうってかくの?語源をおしえてください。おねがいします。
ゆきのんさん、こん○○は。お返事が遅くなりすみません。
さて、「月極」の件ですが、私も学生時代「月極駐車場」なる表示を見て「何で極なんだ???」と思ったことがありました。
漢和辞典を引いても、「決める」に該当する意味を見つけ出せません。
国語辞典は不親切で、一か月を単位に契約・約束をすること。また、その契約・約束。という記述だけで、ことばの意味は解説されず役に立ちません。ただ、「きめる」で引くと、新潮国語辞典では、
きめる【決める・《極める・《定める】
・・・とありました。本来「決める」でよさそうですが、「ツキギメ」の場合には、慣用として「月極」を使用するということでしょうか?
※漢字家族
先日、とある所で駐車場の「月極」が「月決」になっていました。
これは間違いにはならないのですか?それと「極」の意味は、どうなんでしょうか。
長期出張等が重なり、まったく掲示板を読む暇がありませんでした。
PC立ち上げたところ
たくさんの書き込みが・・・
もうすぐ、また出かけなければなりませんので、「狂」について
急いで走り書き
「狂」
会意兼形声。
「犬+音符王」で、大げさにむやみに走りまわる犬。あるわくを外れて広がる意を含む。
徨(コウ)(むやみにさまよう)・痂(キョウ)(やたらに歩き回る)・晃(コウ)(むやみと広がる光)などと同系。
むてっぽうなこと。
※普通の型をこえてスケールが大きいさま。常識にとらわれないさま。また、そのような人がら。
誤解があるといけないので、後ほど詳細に書き込みます。
それでは失礼します。
みなさんはじめまして、HN八百屋と申します。
早速本題に入りますが「狂」という漢字のルーツを(出来ればソース付きで)教えていただきたいのですが。
確信のない出所ですと「その昔、聖書の中に出てくる有力な王様が神に対して偉そうにし過ぎたために七年ほど狼or獣の様な狂った生活を余儀なくさせられた。その後王位に復帰した。それで“狂”という漢字は狼と王を足したような字で書くようになった」というものですが、どんなものでしょう?
常連さんでもないのにこんなお願いの仕方は失礼ですが緊急ですのでどなたか教えていただけないでしょうか?宜しくお願いします m(_ _)m
【無】 、、、、部 8画 総画数 12画
■解字
形声。
原字は、人が両手に飾りを持って舞うさまで、のちの舞(ブ)・(ム)の原字。
無は「亡(ない)+音符舞の略体」。
古典では无の字で無をあらわすことが多く、今の中国の簡体字でも无を用いる。
■音
【呉音】ム 【漢音】ブ
■訓
ない, なかれ, なみする, なく, なくす
■意味
(1)ない(なし)。形や姿がない。物や事がらが存在しない。
▽日本語の「なし」は形容詞であるが、漢語では「無」は動詞である。
《同義語》⇒无(ム)・(ブ)。《対語》⇒有。
「民免而無恥=民免れて恥無し」〔論語・為政〕
(2)なかれ。あってはならない。ないようにせよ。
《同義語》⇒毋。《類義語》⇒勿(ナカレ)。
「無友不如己者=己に如かざる者を友とする無かれ」〔論語・学而〕
(3)なみする(なみす)。無視する。ないがしろにする。「無天子=天子を無す」
(4)なく。「無AB」または「無A無B」の形で用いて、AとBとの別なしに、AであろうがBであろうがの意をあらわすことば。「無貴賤=貴賤と無く」「無小大=小大と無く」
(5)ないこと。また、老子や荘子の考えでは、現実の現象以前のもので有を生み出すもとになるもの。
「天下万物生於有有生於無=天下の万物は有より生じ有は無より生ず」〔老子・四〇〕
(6)ないの意をあらわす接頭辞。「無根」「無為」
(7)「無端(ムタン)・(ハシナクモ)」とは、かくべつの理由なしに、ひょっこりとの意をあらわすことば。
「無端更渡桑乾水=端無くも更に渡る桑乾の水」〔賈島・渡桑乾〕
(8)「無寧…」とは、反語で、どうしてなかろうか、やはりそうしようとの意をあらわすことば。また、「無寧」を「むしろ」と読み、いっそのことこうしようの意に訳してもよい。
「無寧死於二三子之手乎=むしろ二三子の手に死せんか」〔論語・子罕〕
《日本語での特別な意味》なくす。失う。また、消滅させる。
■単語家族
莫・無・亡・網 ・・・ 隠れて見えない
蕪(ブ)(茂って見えない)・舞(ない物を神に求めようとして、神楽をまう)などと同系。莫(マク)・(バク)mak(ない)は、無の語尾がkに転じたことば。亡(モウ)・(ボウ)(ない)は無の語尾がngに転じたことば。
※漢字家族
漢字「無」の語源について、「ない」ではなく、「の」の当て字だとどこかで読みました。出典や情報がある方は教えてください。
かっぱさん、こん○○は。ずいぶんお返事が遅れてしまいました。すみません。
さて、おっしゃるとおり、「留守」は、もともと天子の行幸や出陣の間、国都を守る。ことで、日本でも本来主人や家人がいない間、その家に残って、家を守ること。また、その人。の意味でした。留守番という言葉がそのニュアンスを表しています。一方留守をさせている人からみれば、自分からするとよそへ出かけて家にいないこと。不在。となり、立場によって留守の状況のとらえ方が異なります。でも客観的に見ると留守とは、どうかんがえても家にとどまって守ることですよねえ。
いつごろから混同されるようになったか、調べてみます。少し時間がかかると思います。すみません。
※漢字家族
ある中国人日本語学習者に「“留”という字は“とどまる”、“守”は“まもる”という意味なのに、この2つを組み合わせた“留守”は何故“そこにいない”という意味になるのか」と聞かれました。広辞苑を見てみると、今昔物語には確かに“留守番する”という意味で“留守”が使われているらしいのですが、いつ頃から、どうして“留守”が“いない”という意味になったのか、教えて頂けると幸いです。