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教育催眠研究会・渾沌(こんとん) 漢字質問箱「もくじ」へ! ・・・ もくじ 


re^3:へんとつくり 投稿者:Nothing  投稿日:2003年 10月15日(水)00時55分05秒

潤さん、そのような回答ですみません。
※『三省堂漢和辞典』(長澤規矩也 編著)は、たとえば、「本」や「末」という字も「一」を部首だと間違えて引いても親字にたどりつけます。
部首が「木」だとわかるのは漢字を知ってからの話なので、子ども用のはじめての漢和辞典としては、辞書嫌いをつくらないためには推薦です。
でもやはり子ども用には「例解学習漢字辞典」(小学館・藤堂明保)ですね。

なお、昔愛用していた※『三省堂漢和辞典』(長澤規矩也 編著)は、学研漢和大辞典のすばらしさに気づいてから、知人にプレゼントしてしまって、今は手元にありませんので、記憶をたどってこの稿をを書いています。たぶん上の記述に間違いはないと思いますが・・・。
機会があれば、両方の辞書をごらんになってくださいね。

渾沌

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re:へんとつくり 投稿者:  投稿日:2003年 10月14日(火)22時27分39秒

nothingさん ありがとうございます。
やっぱり、辞書引き慣れですかー。
『和』で、何で「口ヘン」?って思ってたのに、『勝』で「力」ですか・・・。
慣れるまでには、先は長いですが、早速、お勧めの漢和辞典見てみます。

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re:へんとつくり 投稿者:Nothing  投稿日:2003年 10月13日(月)21時40分51秒

潤さん、こん○○は。

》へんを問う問題があり
ヘンな問題ですね。

  和

どの部分が部首であるかについては、わかりにくいことがよくあります。
これを見分けるコツはないかもしれません。
ほとんどの漢和辞(字)典が、その点への配慮に乏しいのに対し、
※『三省堂漢和辞典』(長澤規矩也 編著)だけは、みごとにこの問題に向き合っています。
例えば、
これから、「勝」という字を調べたいと思います。さて、「ヘン」(部首)はどの部分でしょうか?
たいていの人は「月」が部首だと思うでしょう。それも「肉(にくづき)」だと思いこむ人が多いのではないでしょうか?
しかし、この字の部首は、じつは「力」なのです。
「月」のように見える部分は「月」でも「肉」でもなく、じつは「舟」なのです。
でも、このようなことは漢和辞典を引いてみてはじめて気づくことであり、漢和辞典を引く人は(基本的に)その文字を知らないから調べているのであって、部首がわからないのは当たり前なのです。
文字(の意味)を知らない人が、文字を知るために漢和辞典を利用できるように便宜を図ったのが、※『三省堂漢和辞典』(長澤規矩也 編著)です。
この辞書では「月」を部首としてで調べると親字がきちんと記載されていて、「○○ページを見よ」という意味の記述があり、そのページを開けると本来の部首のコーナーで解説を読むことができます。間違った引き方でも、きちんと目的のコーナーにたどりつけるのです。
この辞書は非常に合理的な発想で編集されていて、その意味では私の大好きな辞典で、中学生時代からずっと使用しています。
(今はコトバの意味を知るために専ら学研漢和大字典ですが・・・)
長くなりすみません。
部首を見分けるのは、ひたすら「なれる」しかないのかもしれませんが、
※『三省堂漢和辞典』(長澤規矩也 編著)なら、部首を間違っても、目的の漢字をを簡単に引くことができ、簡単に調べることができます。したがって本当の部首もわかります。

春秋戦国史(比類なきサイト・渾沌絶賛!)

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へんとつくり 投稿者:  投稿日:2003年 10月13日(月)19時47分42秒

こんにちは。初めて質問します。
とても初歩的な質問なんですが、『和』という漢字のへんを問う問題があり、ノギヘンと答えたら正解は、クチヘンでした。
こう言うのは、どうやって見分ければ良いんでしょう?

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re:下心 投稿者:Nothing  投稿日:2003年 10月13日(月)21時10分00秒

こころさん。

この点については、私にはわかりません。
勉強不足ですみません。

春秋戦国史(比類なきサイト・渾沌絶賛!)

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下心 投稿者:こころ  投稿日:2003年 10月 9日(木)22時51分09秒

恋、怒、悠、想・・・下心
愛、慶、優、憂・・・中心(なかごころ)
他にもありますが。
心の位置によって何となく漢字の種類が分けられるような感じです。
やはり、そうなのでしょうか?

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re:ドリーム 投稿者:Nothing  投稿日:2003年 10月13日(月)21時04分42秒

あゆさん、こん○○は。
すみません、このところ「お休み」がなく、ずっとたてこんでいましたので、お返事が遅れました。これからもっと忙しくなりますので、急いで書き込みます。
中途半端な答えですみません。 m(__)m

【夢】 夕部 10画 総画数 13画

【梦】異体字 夕部 8画 総画数 11画


■解字
会意。
上部は、蔑(ベツ)(細目)の字の上部と同じで、羊の赤くただれた目。
よく見えないことをあらわす。
夢は、それと冖(おおい)および夕(つき)を合わせた字で、夜のやみにおおわれて、物が見えないこと。
■音
【呉音】ム 【漢音】ボウ
■訓
ゆめ
■意味
(1)ゆめ。はかないもの、はっきりしないものにたとえる。《対語》⇒現(ウツツ)。
  「浮生若夢=浮生は夢のごとし」〔李白・春夜宴桃李園序〕
(2)ゆめみる。ゆめを見る。「夜深忽夢少年事=夜深くして忽ち夢みる少年の事」〔白居易・琵琶行〕
(3)くらい(くらし)。はっきりと見えないさま。《類義語》⇒牢(ボウ)。
  「夢夢(ボウボウ)(ぼんやり)」
《日本語での特別な意味》ゆめ。実現は不可能だが、実現させたい願い。
■単語家族
墨・黒・海・悔・夢 ・・・ くろい、くらい

■解説
<前略>
 mek(*eは上下回転)の対転
に当たるのはmeng(*eは上下回転 *ngも代用記号)という語形で、夢・「草+目+旬−日+目」などの漢字で表される。いずれも目が見えず、暗い状態におかれるというのが、その原義である。「心+夢」は「はかなし」という訓を与えられているが、正確には「心が暗い」ということで、まさにの対転に当たる。
<後略>
『漢字語源辞典』(學燈社・藤堂明保)

春秋戦国史(比類なきサイト・渾沌絶賛!)

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ドリーム 投稿者:あゆ  投稿日:2003年 10月 9日(木)22時29分29秒

夢という字の成り立ちについて教えてください。

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re^2:ときについて 投稿者:Nothing  投稿日:2003年 10月22日(水)00時00分53秒

くるみさん

「楽しく中国メーリングリスト」の方々が、親切に情報を提供してくださいま
した。↓
http://www.egroups.co.jp/group/zhongguo

それを要約すると・・・
》NHKの中国語放送でzhu,1 huan,2
》おなじコウノトリ目のサギ科の鳥と形が似ているので、
》羽や顔が赤いから、俗称として「朱鷺(しゅろ)」と呼ばれた
》朱huan2、(huanの二声は 環の王をとった部分と鳥を合わせた字)

となります。

上記のページも参考になさってくださいね。

渾沌

「未」と「羊」の由来

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re:ときについて 投稿者:Nothing  投稿日:2003年 10月 9日(木)01時06分51秒

くるみさん、こん○○は!
すみません。しばらくこちらの掲示板をほったらかしておりました。
さて、「どちらが正しいか」ということですが、辞書によるとどちらも「当て字」くさいですねえ。
日中辞典で「とき」を調べてみると、
【岩波日中辞典】  掲載なし。
【小学館日中辞典】
 とき【鴇】
  1.<動>朱鷺、・・・省略
  2.《色の》浅粉色
とありました。
日本語の「トキ」の意味で「鴇」や「朱鷺」が使用されることはないのでしょうか?
「トキ」のことを中国語ではどう表すのか、
機会があれば中国人に聞いてみます。


【鴇】 鳥部 4画 総画数 15画

■解字
会意兼形声。左側の字は呆・保と同じく、つつむ意を含む。
鴇はそれを音符とし、鳥を加えた字で、羽で全身をまるくつつんだ形をした鳥。
■音
【呉音・漢音】ホウ
■訓
とき
■意味
(1)鳥の名。がんよりやや大形。のがん。やましちめんちょう。
(2)みだらなもののたとえ。
  ▽鴇は、淫(イン)を好む鳥とされることから。「鴇児(ホウジ)(遊女)」「鴇母(ホウボ)」
(3)黒みがかったあしげの馬。くろあしげ。
《日本語での特別な意味》とき。水鳥の名。さぎに似ている。
■参考
「とき」は、「鴾」「朱鷺」とも書く。


【朱鷺】
《日本語での特別な意味》
 鳥の名。鷺(サギ)に似て脚が短く、くちばしは黒色で、長く下へ曲がっている。日本では、佐渡にわずかいるだけで、特別天然記念物に指定されている。


【鴾】 鳥部 6画 総画数 17画

■解字
形声。「鳥+音符牟」。
■音
【漢音】ボウ 【呉音】 ム
■訓
とき
■意味
「鴾母(ボウボ)」とは、鳥の名。ふなしうずら。うずらの一種。
《日本語での特別な意味》とき。鳥の名。「謳」とも。
■参考
「とき」は「鴇」「朱鷺」とも書く。

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ときについて 投稿者:くるみ  投稿日:2003年 10月 2日(木)04時32分00秒

鳥のときを辞書で調べると、鴇と朱鷺という字がでます。
新聞では朱鷺の方が多く見られますが、どちらの文字が正しいのですか。
語源も教えてください。

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re:忘と忙 投稿者:Nothing  投稿日:2003年 10月 2日(木)01時10分19秒

七星さん、こん○○は!

本当にそうですねえ。
両方とも、「心+亡」なのに、どうして一方は「いそがしい」を表し、他方は「わすれる」の意に用いるようになったのでしょうか???
今のところ、解説を見つけることはできません。
ただ、これは一つの「約束」として定着したものであろうことは想像されます。
どこかで解説を見つけられるよう勉強しますので、今のところはお許しください。
すみません。
とりあえず、字義をアップいたします。

【忙】 心部 3画 総画数 6画

■解字
会意兼形声。
亡は、なくなる、ないの意を含む。
忙は「心+音符亡」で、あれこれと追われて、心がまともに存在しない状態、つまり、落ち着かない気持ちになること。
■音
【漢音】ボウ(バウ) 【呉音】モウ(マウ)
■訓
いそがしい
■意味
(ボウナリ)(バウナリ)いそがしい(いそがし)。
あれこれとせきたてられている。あわただしい。せわしい。心が落ち着かない。
  《対語》⇒閑(カン)・(ヒマ)。《類義語》⇒急。「繁忙」
■単語家族
莫・無・亡・網 ・・・ 隠れて見えない

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【忘】 心部 3画 総画数 7画

■解字
会意兼形声。
亡(ボウ)とは、人が囲いに隠れて姿をみせなくなることを示す会意文字。
忘は「心+音符亡」で、心中から姿を消してなくなる。
つまり、わすれる意。⇒亡
■音
【漢音】ボウ(バウ) 【呉音】モウ(マウ)
■訓
わすれる
■意味
(1)わすれる(わする)。記憶が心の中から消え去る。
  《対語》⇒記。「忘帰=帰るを忘る」「忘我=我を忘る」
  「発憤忘食=発憤して食を忘る」〔論語・述而〕
(2)わすれる(わする)。わすれ物をする。
  《類義語》⇒遺。「遺忘」
■単語家族
莫・無・亡・網 ・・・ 隠れて見えない

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忘 と 忙 投稿者:七星  投稿日:2003年 10月 1日(水)12時38分33秒

同じ「こころを亡くす」なのに並べ方で意味がことなります。「忙」は確かに考えて見れば「ああ、忙しさにかまけて自分の声すら聞こえなかったなぁ」と心が失われていたような納得感があるのですが、忘の方はなぜこの並べ方になり、意味も違って使われた・作られたのでしょうか。教えていただけると幸いです。お願いします。

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re:鶯 投稿者:Nothing  投稿日:2003年 9月29日(月)23時58分15秒

【鶯】 鳥部 10画 総画数 21画

■解字
会意兼形声。
鶯の上部(音エイ・ケイ)は、ぐるりをとりまくさま。鶯はそれを音符とし、鳥を加えた字で、輪状の羽模様が、首のまわりをとりまいた鳥のこと。
■音
【漢音】オウ(アウ) 【呉音】ヨウ(ヤウ)
■訓
うぐいす
■意味
(1)うぐいす(うぐひす)。小鳥の名。つぐみぐらいの大きさで、からだは黄色で、尾は黄と黒がまじる。初春に、非常にきれいな声でなく。黄"鳥+麗"(コウリ)・黄鳥(コウチョウ)・(ソウコウ)・金衣公子(キンイコウシ)など別名が多い。ちょうせんうぐいす。こうらいうぐいす。
(2)鳥の羽の美しいさま。
《日本語での特別な意味》うぐいす(うぐひす)。小鳥の名。早春に美しい声で鳴く。はるつげどり。春告鳥。
■単語家族
規・画・同・営 ・・・ とりまく、周囲に区切りをつける
■解説
<前略>
 じつをいうと古代に「鶯」といったのは、いわゆるウグイスではないらしい。
<中略>
 この字は「鳥+鶯の上部(音エイ・ケイ)」からなっている。この後の部分は、かがり火をいくつも燃やして┌┐型の枠(わく)のまわりをぐるりと取り巻いた姿である。だからこの記号を含む字(ことば)は、たとえば「営(=營、まわりをぐるりとかきねで取り巻いた兵營)・栄(=榮、木のまわり全体をとりまいて花が咲く)のように、「周囲をとりまく」という意味を含んでいる。してみると、「鶯」とは、のどのまわりを丸くとりまいたもようのある鳥でなくてはならない。つまり、ヒワやウソなどのことであろう。それを昔は「鶯」と呼び、また倉庚(ソウコウ)とも呼んだ。
 だが唐代には「鶯」はもう明らかにウグイスをさすことばになっている。
  「千里鶯啼いて 緑は紅に映ず、
  水村山郭、酒旗の風」(杜牧)

<後略>
 『漢字の話T』(藤堂明保・朝日新聞社)p.110より

【江南春】杜牧(トボク)

千里鶯啼緑映紅
水村山郭酒旗風
南朝四百八十寺
多少楼台煙雨中

千里鶯啼いて 緑紅に映ず
水村山郭 酒旗の風
南朝 四百八十寺
多少の楼台 煙雨の中

 ぜひ、藤堂明保博士の『漢字の話』をお読みください。

漢籍リンク集--諸子百家(原典・典籍・出典)

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教えてください。 投稿者:ウグイスイロ。  投稿日:2003年 9月29日(月)14時23分18秒

鶯 という漢字は、なぜ、火 がつくのでしょうか?・・・

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re:脈 投稿者:Nothing  投稿日:2003年 9月29日(月)23時32分23秒

【脈】 肉部 6画 総画数 10画

■解字
会意兼形声。
右側の字は、水流の細くわかれて通じるさま。脈はそれを音符とし、肉を加えた字で、細くわかれて通じる血管。
■音
【呉音】ミャク 【漢音】バク
■訓
みゃく
■意味
(1)細くわかれた血管。ちのすじ。「動脈」「静脈」
(2)細い血管が波うつこと。
  ▽漢方医学では手の寸・関・尺の三か所によって脈をみる。「脈搏(ミャクハク)(脈拍)」「脈診」
(3)細長くつらなったすじ。「山脈」「水脈」
(4)「脈脈(ミャクミャク)」とは、細い線がつながり通じるさま。
《日本語での特別な意味》みゃく。細くつながった手づる。物事のかすかな見こみ。「脈がある」
■単語家族
名・鳴・命・冥・買・脈・糸 ・・・ かすかで見えない、わからぬものをわからせる
派(細くわかれた流れ)・糸(ベキ)(細いいと。絲(シ)とは別字)などと同系。
細かくかすかな血管のこと。

漢籍リンク集--諸子百家(原典・典籍・出典)

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re:眼 投稿者:Nothing  投稿日:2003年 9月29日(月)23時22分32秒

【眼】 目部 6画 総画数 11画

■解字
会意兼形声。
艮(コン)は「目+匕首(ヒシュ)の匕(小刀)」の会意文字で、小刀でくまどっため。または、小刀で彫ったような穴にはまっているめ。一定の座にはまって動かないの意を含む。
眼は「目+音符艮」で、艮の原義をあらわす。
■音
【漢音】ガン 【呉音】ゲン
■訓
まなこ, め
■意味
(1)まなこ。め。頭骨の穴にはまっているめ。また、めつき。「眼科」「冷眼」
(2)め。あな。「井眼(井戸の穴)」「針眼」
(3)かなめ。要点。めだつさま。「眼目」「字眼(重要な字)」
■単語家族
根・痕・恨 ・・・ じっと止まる
痕(いつまでもとれない傷あと)・根(動かない木のね)と同系。

漢籍リンク集--諸子百家(原典・典籍・出典)

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re:目 投稿者:Nothing  投稿日:2003年 9月29日(月)23時15分08秒

【目】 目部 0画 総画数 5画

■解字
象形。
めを描いたもので、まぶたにおおわれているめのこと。
■音
【呉音】モク 【漢音】ボク
■訓
, , さかん
■意味
(1)め。まぶたにおおわれため。《類義語》⇒眼。「耳目」
  「目之於色也=目の色におけるや」〔孟子・告上〕
(2)め。めくばせ。めつき。「道路以目=道路目を以てす」
(3)(モクス)見なす。見て品定めする。また、めくばせをする。「目之為神品=これを目して神品と為す」
  「范増数目項王=范増数項王に目す」〔史記・項羽〕
(4)めじるし。めじるしをつけた条項。また、そのグループ。「題目」「目録」
  「請問其目=請ふ其の目を問はん」〔論語・顔淵〕
(5)め。網や、格子のめ。
(6)項目や格子のめを数える単位。「第二目」
(7)目のようにたいせつなところ。要点。「眼目」
(8)人の主となる者。かしら。「頭目」
《日本語での特別な意味》
〔1〕さかん(さくわん)。四等官で、国司の第四位。
〔2〕め。材木の表面にあらわれたすじめ。また、物を折ったすじめ。「木目(モクメ)が細かい」「すじ目の通ったズボン」
〔3〕め。ものを見とおす力。「目がきく」
〔4〕碁盤(ゴバン)のめ。また、碁石を数える単位。もく。「三目の勝ち」
〔5〕め。量をあらわす目じるしのきざみ。めもり。
〔6〕め。「もんめ(=匁。文目(モンメ))」の略。重さをあらわすことば。「百目(ヒャクメ)(ふつうは百匁と書く)」
■単語家族
務・冒・貿・牡・目・眸 ・・・ おかす、むりにもとめる
モクとは木(葉をかぶった立ちき)・沐(モク)(水をかぶる)・冒(モウ)・(ボウ)(かぶる)などと同系。
■解説
 冒はもと目に覆いをかぶせたことを表すから、一方では隠す意味を含むが、他方ではその遮へい物をおかして前進することを表す。
<説文解字>の「冒とは"蒙−草"(かぶ)りて前(すす)むなり」という解説はその意味である。
 およそ漢語では、「ふさぐ」=「それを押しのけて追求する」という二つの意味が親戚どうしで同居する場合が多い。
{例}
  門(とじる)・悶(心がふさがる)
  問・聞(とじた所を押しのけて明らかにする)

  某(わからない)
  謀(わからぬ所を追求する)

 務 ・・・ 危険や困難をおかして進む動作 = 冒
 目 ・・・ メはマブタに覆われている。そのメを押し開いて見ようとする。閉じた門を押し開いて、わからぬ物を知ろうとする動作を、問(たずねる)や聞(きく)というのと、派生の経過がよく似ている。
   『漢字語源辞典』(學燈社・藤堂明保)より

漢籍リンク集--諸子百家(原典・典籍・出典)

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re:眼と目・脈 投稿者:Nothing  投稿日:2003年 9月29日(月)22時44分33秒

ユウさん、書き込みありがとうございます。

とりあえず、要点をアップいたします。


【目】
   冒(モウ)・(ボウ)(かぶる)と同系で、まぶたのかぶさっため。
【眼】
   根や痕(コン)と同系で、頭骨に穴があいていて一定の場所を占めた眼窩(ガンカ)(めのあな)に着目したことば。
【脈】
   派(細くわかれた流れ)・糸(ベキ)(細いいと。絲(シ)とは別字)などと同系で、細くわかれて通じる血管のこと。

漢籍リンク集--諸子百家(原典・典籍・出典)

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教えて下さい、眼と目・脈 投稿者:ユウ  投稿日:2003年 9月28日(日)11時39分27秒

目と眼の違いと脈はどうして肉付きに爪なんですか?
教えて下さい

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re^2:中国へ行くと 投稿者:Nothing  投稿日:2003年 9月27日(土)03時55分36秒

悠子さん、こん○○は!

 仕事の関係で、お返事が遅れてしまいました。すみません。

》まだ、心がゆらゆらと揺らいでいます。

 私の辞書には、「うれえる・いたむ、かなしむ」はありません。
前回の(1)どこまでも長ながと続くが第一義であり、
ゆったりが派生義です。

藤堂明保博士はあるところで(昔のノートが見つからない)
「悠然見南山」は、「悠然として南山を見る」ではなくて、「悠然として南山の見ゆ」と読み下すべきで、「いつまでもいつまでも南山が見える(目に入ってくる)」と訳すべきだという意味の解説をされています。

 また、名前には命名された方の思いがこもっていますので、悠子さんの名前を付けてくれた方にその「願い」をお尋ねになるとよいでしょう。そうすると辞書の記述にこだわることがつまらなくなるでしょう。名前は他のコトバとは別のものです。あなたと別のところにいる「悠子さん」とは、同じ「悠子さん」でも全く別の存在であり、名前を付けた方の「願い」も、それぞれの「悠子さん」に直接とどくものだと思います。

悠子さんA ← 名前の意味 ← 願い ← 名付け親A
悠子さんB ← 名前の意味 ← 願い ← 名付け親B


元号西暦変換&goo辞書

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中国へ行くと 投稿者:悠子  投稿日:2003年 9月24日(水)23時40分58秒

なるほど!ありがとうございます。
なんだか、元気が少しでてきました。が、私は、気になりだすとこだわってしまうたちなので、まだ納得がいかず、あちこちで辞書を片手に調べています。やはり、本来は、「動揺する」という意味なのですね。そこから派生して、ゆったりの意味が生まれた・・・。
漢字には、ひとつの意味から派生して、他の意味が生まれたものがいくつかありますが、派生とは、もともとの意味ではないのですよね。
まだ、心がゆらゆらと揺らいでいます。

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re:中国へ行くと 投稿者:Nothing  投稿日:2003年 9月24日(水)03時11分23秒

【悠】 心部 7画 総画数 11画

■解字
会意兼形声。
攸(ユウ)とは、人の背中に細く長く水を注ぎかけているさまを示す会意文字で、滌(テキ)の原字。長く続く意を含む。
悠は「心+音符攸」で、思いが長ながと続くこと。憂いが断ち切れないとき、ゆるゆると長く伸びるとき、また、年月や川の流れが長くとおく続く形容に用いる。⇒攸
■音
【呉音・漢音】ユウ
■訓
とおい, はるか
■意味
(1)(ユウタリ)(イウタリ)とおい(とほし)。はるか(はるかなり)。細く長いさま。どこまでも長ながと続くさま。「悠遠(ユウエン)」
  「悠悠蒼天=悠悠たる蒼天」〔詩経・王風・黍離〕
(2)「悠然(ユウゼン)」とは、長くゆるやかに伸びるさま。転じて、のんびりしたさま。
  「采菊東籬下、悠然見南山=菊を采る東籬の下、悠然として南山を見る」〔陶潜・飲酒〕
■単語家族
條(=条。細長い枝)・絛(トウ)(細長い糸)などと同系。
■コメント
たしかに、遊・揺・濤 ・・・ ゆらゆら・ゆらぐの家族に含まれるようですが、漢字語源辞典(藤堂明保・學燈社)に、
「一所不住」の意から物事に拘泥しない意を派生して「悠然として南山を見る」<陶潜>のように、「ゆったり」の意を派生する。
とあります。
たまたまご覧になった漢和辞典の解説の順位などにこだわることなく悠然とかまえましょう。悠子さんが「ゆったり」堂々と生きる姿を友達は「なるほど、”名は体を表す”だなあ!」と感心して見ていることでしょう。また、悠久の歴史を持つ漢字の国、中国の人々も、悠子さんの名前を「かなしむ」などと悲しい解釈をすることはないでしょう。
ゆったり、のびやかにいきましょう!

漢文の基本構造 学研漢和大字典漢字源漢字語源辞典

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中国へ行くと 投稿者:悠子  投稿日:2003年 9月23日(火)23時37分24秒

こんばんは。悠子といいます。本名です。
悠子の「悠」という文字は、
「攸(ゆう)」・・・ゆったりしているさま。自得している様子を表す文字に、「心」がくっついたものですよね。
しかし、「悠」を辞書で調べると@うれえる・いたむAかなしむBはるかCゆったりしているさま
と載っていました。
漢和辞典というのは、意味の載っている番号の早い方が主な意味だと学校で習いました。とすると、「悠」の主な意味は、「うれい・かなしむ」ということになるのですよね。
「攸」に「心」で、「ゆったりした心」ととらえるほうが自然なような気がするのですが。
成り立ちや、意味を知りたいです。
悠子・・・・きっと両親は、ゆったりとした子にと名づけたのでしょうが、漢字の意味から見ると
      うれい、悲しむ子という事になりますね。
将来、中国へ行きたいと思っています。漢字の国、中国へ行くと、私の名前って良くない名前なのかなと不安になりました。
音読み「ユウ」に心で、ゆらゆらゆれる心という意味で、動揺する=うれい悲しむなのでしょうか?

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re:辛い 投稿者:Nothing  投稿日:2003年 9月15日(月)15時51分00秒

【辛】 辛部 0画 総画数 7画
   辛    新 〔参考 ・・・ 新〕
■解字
象形。
鋭い刃物を描いたもので、刃物でぴりっと刺すことを示す。
転じて、刺すような痛い感じの意。
「辛とは殺傷する所以(どうぐ)なり」〔白虎通〕
肉や骨を細切れに切る刃物のこと。
■音
【呉音・漢音】シン
■訓
からい, つらい, かのと, からし
■意味
(1)からい(からし)。五味(酸・苦・甘・辛・鹹(カン))の一つ。舌をさすようなぴりぴりする味。ぴりっとさす感じ。《類義語》⇒辣(ラツ)。「辛辣(シンラツ)」
 「五辛(葵(キ)・艸+(音符)霍(カク)・薤(カイ)・葱(ソウ)・韭(キュウ)の五種のからい野菜)」
(2)つらい(つらし)。身にこたえるつらさ。はだ身をさすように心が痛い。「辛酸」「悲辛(痛いほどの悲しみ)」
(3)かのと。十干(ジッカン)の八番め。
 ▽五行では、庚とともに金に当てる。「かのと」は、「金の弟」の意。順位の第八位も示す。「辛亥(シンガイ)」
《日本語での特別な意味》
〔1〕からし。からし菜の種からとったぴりぴりする粉。薬味などに用いる。また、からい野菜。「唐辛(トウガラシ)」
〔2〕からい(からし)。物事に対する態度がきつい。きびしい。《対語》⇒甘。「点が辛い」
〔3〕「辛うじて」とは、やっとの意。
■単語家族
切・節・膝・辛・新・尽・津 ・・・ 小さく切る
新(切りたて、なま)・薪(切りたてのまき)と同系。
※「からい」も「つらい」も、ピリピリと身にこたえる状態なんですね。(渾沌)

漢字家族(yahoo カテゴリ)

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教えてくださいっっ 投稿者:ぺこ  投稿日:2003年 9月15日(月)14時24分55秒

辛い…「からい」と「つらい」。どうして同じ漢字なんでしょうか??

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re:セイ 投稿者:Nothing  投稿日:2003年 9月14日(日)22時49分40秒

すみません。調べてみようと思ったら、人に呼ばれまして席をはずしておりました。
「画数 最多 セイ」で検索すると、下のサイトが見つかりました。
セイは、興×4
だそうです。
意味が解明されていない ・・・ とあります。

余談の森

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re:テツ 投稿者:Nothing  投稿日:2003年 9月14日(日)22時36分43秒

テツについては
龍×4
に既出です。

セイは?

調べてみます。

漢字家族(yahoo カテゴリ)

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64画の漢字? 投稿者:hara  投稿日:2003年 9月14日(日)22時02分43秒

教えてください。画数が最多(?)という「テツ」「セイ」という漢字を教えてください。

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(無題) 投稿者:Nothing  投稿日:2003年 9月14日(日)18時06分09秒

autumn さん
投稿ありがとうございます。
サイト「漢字家族」が9月12日のyahoo新着情報で紹介されたため、1日に8,000以上のアクセスがあり、原始的なアクセスログをとっているためメールチェッカーがパンクしました。(カウンタに反映しないアクセスもありますので・・・)
チェックに使用していたメールアドレスは、今のところ使えません。ははは。
まだ、yahooカテゴリ/社会科学のうちのほとんどのカテゴリと新着バックナンバーで紹介されていますので、少しはアクセス数があがりそうです。(今のところだけだけど)
お返事が遅れましたが、また投稿してくださいね。m(~@.@~)v

元号西暦変換&goo辞書

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re:際 投稿者:Nothing  投稿日:2003年 9月14日(日)17時55分01秒

【際】 阜部 11画 総画数 14画

■解字
会意兼形声。
祭は「肉+手+示(まつり)」からなる会意文字で、お供えの肉をこすってよごれをとることを示す。こすりあわせるの意を含む。
際は「阜(かべ)+音符祭」で、壁と壁とがこすりあうように、すれすれに接することをあらわす。
■音
【呉音】サイ 【漢音】セイ
■訓
きわ
■意味
(1)(サイス)相接してたがいにすれあう。ふれあう。また、他とのふれあいや交わり。「際会」「交際(人と人とがもみあいふれあうこと)」「国際(国どうしがふれあうこと)」
  「高不可際=高くして際すべからず」〔淮南子・原道〕
(2)きわ(きは)。二つの物がすれすれに接する境め。「水際」「天際(空と地の接するさかいめ)」「秋冬之際(秋と冬の接するさかい)」
(3)きわ(きは)。他のものとのふれあい方。また、互いの領域の接しぐあい。「分際(他とのふれあいからみた自分の領域)」「実際(物事のふれあい方の実情)」「真際(物事のふれあい方の真相)」
(4)時勢や変化などとのふれあい方。また、その時の接しぐあい。しおどき。めぐりあわせ。「際遇」
  「際可之仕(サイカノシ)」〔孟子・万下〕
《日本語での特別な意味》とき。また、場合。「この際はとりやめる」
■単語家族
左・差・叉・擦・賛 ・・・ Y型、ささえる、ギザギザ
察(サツ)(こすってよごれをとって見る)・擦(こすってよごれをとる)などと同系。また、搓(サ)(こする)・拶(サツ)(こする、もみあう)などとも縁が近い。

yahooカテゴリ/社会科学

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(無題) 投稿者:autumn  投稿日:2003年 9月13日(土)15時44分07秒

先日はご丁寧な回答、ありがとうございました。漢字の面白さを教えていただけるいいサイトにめぐり合ったと思っております。

国際の際、面と面が擦れ合う意とありますが、どうしてもそういう意味をあらせるのでしょうか?

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