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教育催眠研究会・渾沌(こんとん) 漢字質問箱「もくじ」へ! ・・・ もくじ 

※七慢とは? ・・・   

Re:スッキリと解りません 投稿者:Nothing  投稿日:2003年 1月 4日(土)00時12分03秒

ということで、晩成さん。
「スッキリと解らない」のが正解ではないでしょうか。
要するに同じことばを、その対象によって、別の「ヘン」で区別しているだけということだと思われます。

》「慢」「漫」なのですが違いがスッキリと解りません

「ヘン」はその字が何に関係するか、「つくり」はことばの意味を表します。
詳しくは、本編の「漢字家族」に書き込んではおりますが・・・
漢検2級の専門家に対して、大変失礼をいたしました。
どなたか、help!!!

http://www.konton.net/kanji/

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「漫」 投稿者:Nothing  投稿日:2003年 1月 4日(土)00時04分13秒

■解字
会意兼形声。曼(マン)は「冒の字の上部(かぶせるおおい)+目+又」の会意文字で、ながいベールを目にかぶせたさま。ながい、一面におおうなどの意を含む。漫は「水+音符曼」で、水がながながと続く、また、水が一面におおうなどの意。⇒曼
■単語家族
蔓(マン)(一面に草がおおう)・幔(ながいたれ幕)・慢(心が締まりなく伸びる)などと同系。また満(水が一面におおう)と非常に縁が近い。
■音
マン(呉音), バン(漢音)
■訓
みちる, はびこる, ながい, みだり, みだりに, すずろに, そぞろに
■意味
(1)みちる(みつ)。はびこる。一面におおう。
《類義語》⇒満・蔓。「漫山衆野=山に漫ち野に衆し」
(2)ながい(ながし)。どこまでもだらだらと続いて、締まりがないさま。
《類義語》⇒曼(マン)・慢。「冗漫」「散漫」
(3)(マンタリ)みだり。みだりに。とりとめがないさま。だらだらと締まりがなく。「漫談」「漫無条理=漫として条理無し」
(4)すずろに。そぞろに。なんとなく。無意識に。「漫聴=漫ろに聴く」
「漫巻詩書喜欲狂=漫ろに詩書を巻いて喜んで狂はんと欲す」〔杜甫・聞官軍収河南河北〕
(5)「漫漫」とは、
  (a)大河がいっぱいにみちて流れるさま。
    ▽平声に読む。《同義語》⇒満満。「漫漫長流=漫漫たる長流」
  (b)だらだらとながく続くさま。
    ▽平声に読む。《同義語》⇒曼曼。「漫漫長夜=漫漫たる長夜」

※渾沌注:要するに、「慢」「漫」も、「だらだらと、しまりなく、ながく続く」という意味。対象が心の場合には「慢」(心+曼)と書き、水(大河)がいっぱいにみちて流れるところに着目して「漫」(水+曼)と表現した。
▼北京語のピンインも、両者とも同じ。

http://ww81.tiki.ne.jp/~nothing

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「慢」 投稿者:Nothing  投稿日:2003年 1月 3日(金)23時45分06秒

■解字
会意兼形声。曼(マン)とは、目をおおい隠すさま。長々とかぶさって広がる意を含む。
慢は「心+音符曼」で、ずるずるとだらけて伸びる心のこと。
■単語家族
幔(マン)(長く伸びる幕)・蔓(マン)(草がずるずると伸び広がる)・綿(長く伸びる糸)などと同系。
■音
マン(慣用), メン(呉音), バン(漢音)
■訓
おこたる, ゆるがせにする, あなどる, ゆるい
■意味
(1)おこたる。ゆるがせにする(ゆるがせにす)。
行うべきことをけじめをつけず延引する。いいかげんにしておく。だらしがないさま。「怠慢」
「是上慢而残下也=是れ上慢りて下を残するなり」〔孟子・梁下〕
(2)(マンナリ)あなどる。いいかげんにあしらう。しまりがないさま。「慢心」「侮慢」
「陛下慢而侮人=陛下慢にして人を侮る」〔史記・高祖〕
(2)ゆるい(ゆるし)。ずるずると長びくさま。《対語》⇒急。「慢性」
(3)(マンナリ)ゆるい(ゆるし)。ゆっくり。「慢歩(そぞろ歩き)」
「軽塑慢撚抹復挑=軽く塑し慢く撚り抹で復た挑ぐ」〔白居易・琵琶行〕

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Re:初めまして 投稿者:Nothing  投稿日:2003年 1月 3日(金)23時29分13秒

これはこれは、晩成さん、はじめまして。
1日中アクセスログをとっていたのと、さきほどまで、
「ばかげた筆順の強制」を入力していたので、質問を発見するのが遅れました。
漢検2級の「大器」からのご投稿で、恐縮いたしております。私などがお答えする場合ではないのですが・・・
他からの投稿も期待できないので、お話に参加させてください。

さて、
まずは、『漢字語源辞典』(學燈社)p.664から引用いたしましょう。

 「曼」とは、「帳」(たれまく)の原字であって、長い幕を引いてかぶせ、見えないようにすることである。草が地上を覆い隠すのを「蔓」(マン)といい、蔓延するともいう。
 水がしだいに地上を覆い隠すのを「漫」(マン)という。ことばで真実を覆い隠すのを「謾」(マン)といい、のち欺瞞の「瞞」で書き表すことが多い。

 つづきは、頁を改めます。

http://ww81.tiki.ne.jp/~nothing

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初めまして 投稿者:晩成  投稿日:2003年 1月 3日(金)20時32分40秒

初めまして二十歳にして漢検2級を目指すフリーターです。
前々からいろいろな漢字の違いがわからず困っています。
「慢」「漫」なのですが違いがスッキリと解りません
何となくで解釈しています。解りにくい漢字は語源を
知ると理解できますがこの漢字の語源がわかりません。
・・・お願い!!誰か教えてくださいーーー!!

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re:「翔」の語源 投稿者:Nothing  投稿日:2002年 12月30日(月)03時43分46秒

けんけんさんへ

1.「羊」
ひつじを描いたもの。おいしくて、かっこいい姿をしたものの代表。
養(羊のようにうまくて力をつける食事)・善(羊のようにうまい)・義(かどめがたってかっこいい)・美(羊のようにかっこいい)などの字に含まれる。
■意味
(1)ひつじ
(2)よい。めでたい。
《同義語》⇒祥。「吉羊(=吉祥)」

2.「翔」
■解字
形声文字。「羽+音符羊(かっこいい)」。
■単語家族
様(かっこいい姿)・像(大きい姿)と同系。
■意味
(1)かける。羽を大きく広げて飛びまう。「飛翔」
(2)鳥が羽をのばすように、両ひじを広げていく。
「室中不翔=室中にて翔せず」〔礼記・曲礼上〕
(3)くわしい。▽詳に当てた用法。「翔実」

つまり、「翔」とは、かっこよく羽を広げて雄大に大空を飛びまうことなのですね。

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漢字の語源を教えてください 投稿者:けんけん  投稿日:2002年 12月29日(日)23時34分47秒

「翔ぶ」は,『羊』に『羽』がはえたと書くのに,どうして「とぶ」とよむのでしょうか?誰か知っていたら教えてください。お願いします。

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re:左右 投稿者:Nothing  投稿日:2002年 12月30日(月)03時23分12秒

西之原さん、お返事が遅くなりごめんなさい。

じつは、もう一つ質問の趣旨をつかめていないのですが、とりあえず、左右の語源について書き込みます。

○要点:「左」・・・「ささえる」手
    「右」・・・「かばう」手

1.「左」
■解字
会意文字。「ひだり手+工(しごと)」で、工作物を右手に添えてささえる手。
■単語家族
叉(サ)(組んでささえる)・補佐の佐(そばからささえる)と同系。
■訓
ひだり, ひだりする, ひだりにする, たがう, たすける
■意味
朱駿声「左手は右手を助くる所以(どうぐ)なり」
(1)ひだり
(2)たすける(たすく)そばからささえるささえ。わきからたすける役。
《同義語》⇒佐。
「証左(ささえとなる証拠)」

2.「右」
■解字
会意兼形声。又は、右手を描いた象形文字。右は、「口+音符又(右手)」で、かばうようにして物を持つ手、つまり右手のこと。(口は動詞の記号)
■単語家族
又(右手)・有(かばって持つ)・佑(かばう→たすける)・友(又+又、互いにかばい合うもの)と同系。
■訓
みぎ, みぎする, たっとぶ, たすける
■意味
外から中の物をかばう右手のこと。
(1)みぎ
(2)たっとぶ。大事にする。えらいさま。「右武=武を右ぶ」
(3)たすける(たすく)。かばう
《同義語》⇒佑。
※「又」が「つけ加えて、またその上に」という副詞に専用されるようになったため、「右」の字が作られて、「又」の原義を表すようになった。

※左右ともに、佐佑(たすける)の意に用いるが、「左」(tsar)はささえること、「右」(hiueg e は上下回転)は外からかばうことで、同義ではない。

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左右 投稿者:西之原  投稿日:2002年 12月20日(金)09時09分49秒

左と右は神の右が祝詞と左が巫女からきたといわれたのですが、由来がよくわからず、教えて下さい。

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「勇」について(走り書き) 投稿者:Nothing  投稿日::2002年 12月12日(木)05時21分12秒

勇=「力+甬」
(トントンとおどり上がる)と同系で、こおどりして勇み立つこと。
※<足+勇>躍(ユウヤク)の「足+勇」も同じ。


トンと地表をついてこおどりする動作をといい、転じて「いさみ立つ」意となった。
トントンと上下動するのを動というのであるから、本来は
動−踊−勇は同じ動作だと考えてよい。
(漢字語源辞典・學燈社)


(1)いさましい。もと、足ぶみして奮いたつさま。のち、気力が盛んで強いさま。
(2)まともに事にぶつかる気構え。「勇気」
「見義不為、無勇也=義を見て為ざるは、勇無きなり」〔論語・為政〕
(3)いさむ。心が奮いたつ。いさみたつ。

<なまえとしての読み方>
いさ, いさお, いさまし, いさみ, いさむ, お, さ, そよ, たけ, たけし, とし, はや, よ

<解字>
甬(ヨウ)は「人+音符用」から成り、用はつき通す意を含む。足でとんとんと突き通すように足踏みするのを甬(ヨウ)・踊(ヨウ)という。勇は「力+音符甬(ヨウ)」で、力があふれ足踏みして奮いたつ意。また、衝(まともに直進して突き当たる)とも縁が近い。

余談ですが、「東」という字も、「つきぬけて出る」ということばを表現したもの。「木+日」の会意文字という説明は完全に誤りです。これについては、本編でふれる予定です。

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 投稿者:こーぢ  投稿日::2002年 12月12日(木)02時13分22秒

勇の語源または名前の由来について、どなたか教えていただけませんか?

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