用 |
音 | 【漢音】ヨウ 【呉音】ユウ |
解 字 |
![]() 「長方形の板+ト印(棒)」で、板に棒で穴をあけ通すことで、つらぬき通すはたらきをいう。 棒をつき通して、自在に出入りさせる、通してならすという意味を表す。 転じて、通用の意となり、力や道具の働きを他の面にまで通し使うこと。 |
意 味 |
(1)もちいる(もちゐる・もちふ)。力・人・道などをある面にまで及ぼして使う。 ▽訓の「もちゐる」は「もち(持)+ゐる(将)」から。 「使用」「用心=心を用ふ」「用武之地=武を用ゐるの地」 「割胯、焉用牛刀=胯を割くに、いづくんぞ牛刀を用ゐん」〔論語・陽貨〕 (2)本質を体というのに対して、外にあらわれた働きのこと。はたらき。「作用」 「礼之用、和為貴=礼の用は、和を貴しと為す」〔論語・学而〕 (3)使う資財や資金。もとで。「国用(国の財政)」「費用」 (4)道具。「器用(道具や、うつわ)」 (5)もって。…でもって。 《類義語》⇒以。「是用=是を用て」 「用夏変夷=夏を用て夷を変ず」〔孟子・滕上〕 《日本語での特別な意味》 [1]よう。処理すべきである仕事。「用事」「公用出張」 [2]よう。大小便をする。「小用」 |
家 族 | 庸(つき通す、ならす)・通と同系。甬(ヨウ)(つらぬきとおす)とも縁が近い。 |
もどる |