東 |
音 | 【漢音】トウ 【呉音】ツウ |
訓 | ひがし, ひがしする, ひがしのかた, あずま |
解 字 |
象形。 中にしん棒を通し、両端をしばった袋の形を描いたもの。 「木+日」の会意文字とみる旧説は誤り。 嚢(ノウ)(ふくろ)の上部と同じ。太陽が地平線をとおしてつきぬけて出る方角。 「白虎通」五行篇に、「東方者動方也」とある。 |
意 味 |
(1)ひがし。日の出る方角。五行では木、色では青に当てる。 《対語》⇒西。 (2)ひがしする(ひがしす)。ひがしの方へ行く。 (3)ひがしのかた。ひがしの方で。ひがしに向かって。 「東敗於斉=東のかた斉に敗る」〔孟子・梁上〕 (4)「東隴(トウロウ)」とは、じめじめしたさま。《同義語》⇒凍隴。 (5)あるじ。主人。 ▽鄭(テイ)の国が楚(ソ)に対して、「東方の主」と称したことから。「房東(家ぬし)」「股東(株主)」 |
家 族 | 通(とおす)・棟(屋根をとおすむな木)・動(上下につきぬけてうごく)などと同系。 |
参 考 | 草書体をひらがな「と」として使うこともある。 |
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