修 


【漢音】シュウ(シウ) 【呉音】シュ, ス
おさめる, おさまる


会意。
攸(ユウ)は、人の背中にさらさらと細く長く水を注いで行水させるさまを示す会意文字。
修は「彡(飾り)+攸(細長い)」で、でこぼこやきれめがなくてすらりと細長く姿が整ったことをあらわす。


(1)おさめる(をさむ)。でこぼこをとり去り、すらりとした形に整える。物や文章を形よくする。
「行人子羽、修飾之=行人の子羽、これを修飾す」〔論語・憲問〕
「修其祖廟=其の祖廟を修む」〔中庸
(2)おさめる(をさむ)。性質や品行のかどだった点をとり去り、すらりとした人がらにする。「修養」
「修己以安人=己を修めて以て人を安んず」〔論語・憲問〕
(3)おさめる(をさむ)。資料を添削して編集し、すらりとした書物の形に整える。
「退而修詩書礼楽=退いて詩書礼楽を修む」〔史記・孔子〕
(4)おさめる(をさむ)。欠けた点を補い繕ってすらりとした形にまとめる。
「修我牆屋=我が牆屋を修む」〔孟子・離下〕
(5)すらりと長い。また、長さ。
  ▽脩(シュウ)に当てた用法。「修竹(細長い竹)」

脩(シュウ)(細長いほし肉)・秀(すらりと細長く高くひいでる)・痩(ソウ)(細長くやせた)と同系。

「おさめる」の意のときは「脩」と書くこともある。

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