求 |
音 | 【漢音】キュウ(キウ) 【呉音】グ |
訓 | もとめる |
解 字 |
象形。 求の原字は、頭や手足のついた動物の毛皮を描いたもの。毛皮はからだに引き締めるようにしてまといつけるので、離れたり散ったりしないように、ぐいと引き締めること。裘(キュウ)(毛皮)はその原義を残したことば。 引き締めて逃がさぬ意から、捜求の意を派生。 |
意 味 |
(1)もとめる(もとむ)。 散らないよう、また逃げないように引き締める。 《対語》⇒散・放。 「求心」「求其放心而已矣=其の放心を求むるのみ」〔孟子・告上〕 (ちりぢりに離れてしまわぬよう、グイと中心に締めるのを求という) (2)もとめる(もとむ)。 自分のものにしようとする。さがしもとめる。ほしがる。 「追求」「探求」「要求」 「居無求安=居には安きを求むること無し」〔論語・学而〕「実事求是(現実に即して、それを支配する道理を求める。朱子学のスローガン)」 《日本語での特別な意味》もとめる(もとむ)。買う。 |
家 族 | 糾(キュウ)(引き締める)・救(キュウ)(引き止める)・球(中心に引き締まった形のたま)と同系。 |
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