儀 | |
「度なり。人+義声」 ・・・ 義・宜 と同系のコトバで、かどあるさま。 <詩経、柏舟> に「実にこれ我が儀なり」 とある。転じて広く整った姿を意味する。 <管子、形勢篇> 「儀とは万物の程式なり」 とは、その拡大された意味である。
※ 『漢字語源辞典』(学燈社) p.592
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音 | 【呉音・漢音】ギ 【ピンイン】yi2 |
訓 | のり, のっとる |
解 字 |
会意兼形声。 義は「羊+音符我」の会意兼形声文字で、羊はおいしくて、よい物の代表。義は宜(ギ)と同系で、ほどよく整ったこと。儀は「人+音符義」で、ほどよく整って手本となる人間の行為を示す。 ⇒ 義 |
意 味 |
(1) のり。手本とすべき、ほどよく整った規準。「儀法」「儀表」 (2) 形よく整った作法。「儀式」 「礼儀三百、威儀三千」〔中庸〕 (3) ほどよくきれいに整ったさま。 《同義語》 ⇒ 宜・義。 (4) のっとる。かっこうのよい手本として従う。▽訓の「のっとる」は「のり+とる」の促音便から。 (5) とは、宇宙の規準となる陰と陽の二要素のこと。 (6) 「渾天儀(コンテンギ)」「地球儀」などの「儀」とは、天文や地理の基準を示す機械や測定器のこと。 |
家 族 |
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