蛾 | |
「蚕(かいこ)の飛虫と化せるものなり。虫+声」
<楚辞、離騒>に「衆女、余の蛾眉(ガビ)を嫉(ねた)む」とある。女性のくっきりと目立った眉を蛾眉と称する習慣は古い。
※ 『漢字語源辞典』(学燈社) p.591
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音 | 【呉音・漢音】ガ 【ピンイン】e2 | 備 考 |
【呉音・漢音】ギ と読んで、「あり」を表す。ピンインは yi3 。 《同義語》⇒蟻・螘。 |
解 字 |
会意兼形声。 「虫+音符我(かどめがたつ、くっきりと目だつ)」。くっきりと目だつ形や色をした虫のこと。 |
意 味 |
(1)かいこの成虫。かいこが。 (2)虫の名。蝶(チョウ)に似ている。夜間に飛び、また羽をひらいてとまる。毛虫の成虫。が。 (3)「蛾眉(ガビ)」とは、蛾(ガ)の触角のように、細長く曲がって、くっきりと目だつ眉(まゆ)。細長く曲がってよく目だつ、美人の眉のこと。 ▽一説に、「蛾」は娥(美しい)。また、三日月の状態を形容することもある。 |
家 族 |
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