顔 | |
「眉目の間なり。頁(あたま)+彦声」 ・・・ 頭髪と眉の間にっくっきりと浮き出す美男のヒタイのこと。彦(美男子)の派生語と考えてよい。
<史記、高祖> 「隆準にして龍顔なり(ほお骨が高く龍のような顔ひたいである)」とはその用例。
※ 『漢字語源辞典』(学燈社) p.593
|
|
音 | 【漢音】ガン 【呉音】ゲン 【ピンイン】yan2 |
訓 | かお |
解 字 |
会意兼形声。 彦は「文(もよう)+彡(もよう)+音符厂(ガン、厂型にかどがたつ)」の会意兼形声文字で、ひたいがひいでた美男のこと。 顏は「頁(あたま)+音符彦」で、くっきりとした美男のひたい。 |
意 味 |
(1) ひたい(ひたひ)。頭の上辺に対して、厂型をなしてくっきり浮き出るひたい。 《類義語》 ⇒ 額。 「隆準而竜顔=隆準にして而竜顔」〔史記・高祖〕 (2) かお(かほ)。かんばせ。かお。かおのようす。 「顔若徙之栄=顔は徙の栄のごとし」〔史記・趙〕 「顔如渥丹=顔は渥丹のごとし」〔詩経・秦風・終南〕 (3) いろどり。色彩。「顔料」「顔色(いろ)」 |
家 族 |
![]() |
(もどる) |