雁 | |
「雁鳥(ガン)なり。隹(とり)+人+厂声」 ・・・ 朱駿声は「雁は飛ぶに行列ありて人道に近し。士の相見るに(送り物として)これを用う。故に人に従う」と説く。婚礼の結納にもガンを用いる。 飛ぶときに厂型をなし(雁行)、整然と行列を崩さない。 義・儀などの、かどある姿という意味にも通詞、岸のくっきりとカギ型を成す意味と最も縁が深い。
※ 『漢字語源辞典』(学燈社) p.593
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音 | 【漢音】ガン 【呉音ゲン 【ピンイン】yan4 |
訓 | かり |
解 字 |
会意兼形声。 厂(ガン)は、かぎ形、直角になったことをあらわす。 雁は「隹(とり)十人+音符厂」。きちんと直角に並んで飛ぶ鳥で、規則正しいことから、人間の礼物に用いられる。 |
意 味 |
かり。渡り鳥の名。かぎ形の列を組んで飛ぶ。 日本には晩秋に北方から来て、翌春、また北方に去る。かりがね。 《同義語》 ⇒ 鴈(ガン)。「雁行(ガンコウ)」 |
家 族 |
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