誼 | |
「人の宜しとする所なり。言+宜の会意。宜の亦声」 ・・・ 宜(整っている、具合よい)からの派生義である。 議(事の宜しきを論ずる)とも似たコトバ。のち事宜を得た意より、物事の「意味」との派生義を生じる。 <釈名、釈言語> に「誼とは 宜 なり。事物を裁制(ととのえる)して、宜に合わしむるなり」とあるのは、その派生の過程を説明するにふさわしい。
※ 『漢字語源辞典』(学燈社) p.93
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音 | 【呉音・漢音】ギ 【ピンイン】yi4 |
訓 | よい, よしみ, はかる |
解 字 |
会意兼形声。 「言+音符宜(整っている、具合がよい)」で、物事がほどよく適切であること。 |
意 味 |
(1) よい(よし)。適切である。よろしい。 《同義語》 ⇒ 宜。 (2) ほどよいすじみち。道理。 《同義語》 ⇒ 義。 (3) 適切な解説。ことばの意味。 《同義語》 ⇒ 義。「古誼(=古義)」 (4) よしみ。以前からの親しい関係。仲よし。ゆかり。因縁。「情誼(ジョウギ)」「友誼(ユウギ)」 (5) はかる。物事のよしあしを論じる。 《同義語》 ⇒ 議。 |
家 族 |
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