犠 | |
「宗廟の牲(いけにえ)なり。牛+羲声」 ・・・ 宜・義の原義は、神への供物のかどあるようそろっていることであった。そこで犠はその原義を伝えた後出の字であると考えてよい。 <周礼、牧人> 「その犠牲を供す」 の注に、「毛羽の完具せるなり」 とある。きちんと姿の整った供物をいう。献はその対転にあたる。
※ 『漢字語源辞典』(学燈社) p.592
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音 | 【慣用音】ギ 【呉音・漢音】キ 【ピンイン】xi1 |
訓 | いけにえ |
解 字 |
会意兼形声。 義は「羊+音符我(かどばった戈(ほこ))」の会意兼形声文字で、かどめが正しく、姿のととのったこと。羲(ギ・キ)はそれに兮(ゲ[呉]、ケイ[漢])をそえた会意兼形声文字。 犧は「牛+音符羲」で、姿のととのった牛。 ※ 犧 は旧字体。 |
意 味 |
(1) いけにえ(いけにへ)。神前に供える、姿のととのった動物。また、転じて、ある目的のために身命をささげること。また、そのもの。「犠牲」 (2) 「包犠(フクギ)氏」とは、中国の古代伝説上の帝王。伏羲・採羲とも書く。略して、犠という。 |
家 族 |
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