漢字質問箱LOG 過去の質問より |
|▼質問箱|漢字家族| |形声文字|Home Page| |
漢字質問箱「もくじ」へ! ・・・ もくじ |
ジテンフェチさん
大変ありがとうございました
非常に勉強になりました
一言に漢字といっても
知らないことがいっぱいで
書き込みを見ていても
驚かされるばかりです^^;
また、何かあれば相談しに来ますので
そんなときはよろしくお願いします。
大変ありがとうございました
いわれている漢字の字形は、JISでは「角」と同じと見なされていますので、入力することはできません。ただ、「今昔文字鏡」(紀伊国屋書店)や「新撰漢字総覧」(小学館)といった漢字が6万字以上使えるソフトを使えば、入力は可能になりますが、普通の漢字を入力するようには簡単でないことと、文字の大きさの指定が、容易ではないことをお知らせします(「今昔文字鏡」を使っての感想です。「新撰漢字総覧」は、使ったことがありません。)。
いわれている字は、「角」の書写体です。早い話が、漢和辞典などにある字典体(漢和辞典が正字などとする字の活字体)に対する手書き文字です。
古辞書は、普通手書きなので、よく見られます。
この手書き文字を楷書化(あるいは活字化)した字形ですね。
初めて書き込みます
私の会社に今年入社してきた新入社員の名が
見角という名前なんですが
角という漢字が普通じゃなく
真ん中の縦棒が突き抜けるそうなんです。
しかし、いろんなところで調べてみても
そんな漢字が出てきません。
どこに行けば見られるか、又辞書に登録出来るかなど
なにかわかれば教えていただきたく書き込みしました。
よろしくお願いします
いえ、本心からそう思ったのです(^^ヾ
単純かもしれませんが、刺激を受けました。
今度ジテンフェチさんのサイトおじゃまさせて下さいm(_ _)m
私は、「和製漢字の辞典」・「日本語を読むための漢字辞典(リンクを入れたサイトで、私の全サイトへの入り口にもなっています)」という二つの辞書を出版予定で、その調査の範囲内で、普通の素人の方よりも、ほんの少し漢字について詳しいのにすぎません。あまり買いかぶらないでください。
今のところ、書籍ではありませんが、「漢和大字典」・「漢字源」を増訂した漢和辞典を含んだ「Super日本語大辞典」というのが、学研から出ています。漢和辞典(親字13.111字で私がほかに使っている「字通」の9.500字を大きく上回ります)のほか、「学研国語大辞典(102.000語)」の用例のあげ方を改良したもの、「全訳用例古語辞典」(高校生用の入門用だが、CD化されている古語辞典は、これしかない)、「カタカナ新語辞典」、「故事ことわざ辞典」と最初から電子版として作られた「学研シソーラス」が入っています。素人の方には、これで十分だと思いますし、コストバフォーマンスも良いと思います。このCDは、デスクトップパソコン1台と使用目的を同じくしているノートパソコン1台で使用することができるので、職場と自宅のパソコンにフルインストールして使っています。
小学館の「国語大辞典(245.800語)」のCDを常用(時々「広辞苑」・「大辞林」のCDも使います)しているものとしては、国語辞典は、かなり物足りなく思っており、先日、学研の方にも、このことを伝えました(用例が実例であり、充実しているのは認めるが、他社の20万語超のものと比べるとやはり見劣りがするので、そういった国語辞典も出していただきたい)。この国語辞典の書籍版は、初版・改訂版ともに持っていますが、新しい用例がほしいとき以外使うことはありません。
なお、リンクを入れた私のサイトへも書き込みにきてください。
今のところ、書籍ではありませんが、「漢和大字典」・「漢字源」を増訂した漢和辞典を含んだ「Super日本語大辞典」というのが、学研から出ています。漢和辞典(親字13.111字で私がほかに使っている「字通」の9.500字を大きく上回ります)のほか、「学研国語大辞典(102.000語)」の用例のあげ方を改良したもの、「全訳用例古語辞典」(高校生用の入門用だが、CD化されている古語辞典は、これしかない)、「カタカナ新語辞典」、「故事ことわざ辞典」と最初から電子版として作られた「学研シソーラス」が入っています。素人の方には、これで十分だと思いますし、コストバフォーマンスも良いと思います。このCDは、デスクトップパソコン1台と使用目的を同じくしているノートパソコン1台で使用することができるので、職場と自宅のパソコンにフルインストールして使っています。
小学館の「国語大辞典(245.800語)」のCDを常用(時々「広辞苑」・「大辞林」のCDも使います)しているものとしては、国語辞典は、かなり物足りなく思っており、先日、学研の方にも、このことを伝えました(用例が実例であり、充実しているのは認めるが、他社の20万語超のものと比べるとやはり見劣りがするので、そういった国語辞典も出していただきたい)。この国語辞典の書籍版は、初版・改訂版ともに持っていますが、新しい用例がほしいとき以外使うことはありません。
なお、リンクを入れた私のサイトへも書き込みにきてください。
ジテンフェチさん、コメントどうも有難うございました!是非書店で探してみます。ジテンフェチさんとnothingさんの書き込みにちょこ×2目を通させて頂きましたが、「すごい」の一言に尽きてしまうほど、知識の豊富さに脱帽です。自分で好きで調べる内に詳しくなったのですか?
一つの漢字に部首は一つですが、漢和辞典によって、部首が異なることがあります。特に三省堂の「新明解漢和辞典」・「明解漢和辞典」・「三省堂漢和辞典」は、他の漢和辞典と大きく部首の考え方が違いますのでおすすめできません。三省堂でも他の漢和辞典は大丈夫です。
たぶん、nothingさんがおすすめなのは、学研の「漢字源」だと思いますが、この辞典は、各部首のはじめに、部首の読み方と部首に関する簡単な説明がついており、JIS第1第2水準のみならず第3第4水準の文字も入っていて、他社のJIS第1第2水準しか入っていない辞書と価格が変わりません(税込み2.730円です)。
ただ、この辞書を含め学研の漢和辞典は、来年改訂版が出ます。人名用漢字の大改正に対応するのが主ですが、「漢和大字典」は、JIS第1第2水準第3第4水準のみならず補助漢字を含んだ書籍としては初めての全JIS漢字対応版になります。補助漢字を含んだ漢和辞典は、五十音引きのものを省けば、最低でも14.700円します。その点、「漢和大字典」は、前担当者の方から聞いていたのでは、大修館の「大漢語林」(24.000円以上します)などより規模が大きく、価格は安いものにするつもりだとのことでした。
初めまして。漢字の部首の意味を知ったら、もっと漢字が覚え易くなると思っていて、便利な本を探しています。部首の名前だけでなく、部首1つ1つについての解字書きまでついている便利なサイト・又は本はないでしょうか?
それから、1つすごく基本的な質問なのですが、1つの漢字に部首は1つしかないのですか?
下のURLによりますと、1981年(23年前ですか?)に追加されたもようです。
Wiktionary:人名用漢字の一覧
戸籍法施行規則別表第二(人名用漢字別表)
人名用漢字追加案ピックアップ -- 人名???
今どうかということなら簡単なのですが、24年前といわれるとなかなか難しいですね。
古い辞書にあたってみます。
人名漢字で 萌(もえ) という漢字が24年前は人名漢字として使えていたのか誰か教えて下さいなぁ
橅は、1000年ほど前の中国の韻書「広韻」にありますが、「ぶな」の意ではなく、「ぶな」は、国訓です。『広漢和辞典』が、『和漢三才圖會』を引きます。よって戦後できたというのは、俗説だということがわかります。
国字で「ぶな」という文字がありますので、「栂」同様に引用しておきます。
894.【村−寸+菊】 『和漢三才圖會』に「ぶな」とある。これを典拠に『広漢和辞典』が「国字 木の名 ぶな。橅。」とする。『新字源改訂版』(国字・国訓一覧)に「国字 ぶな」とある。
栂については、リンクを入れたサイトを出版すべく改訂をしているデーターから引用しておきます。
791.【栂】 木の名「つが・とが」の意の国字とされる。馬王堆漢墓ほかで「梅」の字の異体字として使われており、『漢語大字典』・『漢語大詞典』・『中華字海』が「同“梅”」とする。『國字考』にも「梅」の同字として使われていると思われる例が載っている。国字ではなく、国訓とすべきであろう。『運歩色葉集』・『増刊下学集』・『大谷大学本節用集』・『天正十七年本節用集』・『堯空本節用集』・『両足院本節用集』・『易林本小山板節用集』・『和字正俗通』・『漢字の研究』(我國にて制作したる漢字)に「トガ」、『撮壌集』・『温故知新書』・『明応五年版節用集』・『弘治二年本節用集』・『永禄二年本節用集』に「トカ」、『玉篇要略集』に「トカ ホ」、『拾篇目集』に「ヲホシイ」、『同文通考』に「トガ 木ノ名」、『正楷録』(倭楷)に「多革」、『國字考』に「トガ(中略)三才圖會云栂倭字関東曰豆賀関西曰止賀(下略)」とある。地名「栂尾」は、『天正十七年本節用集』・『弘治二年本節用集』・『両足院本節用集』に「トガノヲ」、『永禄二年本節用集』・『堯空本節用集』に「トカノヲ」、『大谷大学本節用集』に「トガノヲ(中略)茶ノ名所」とある。『撮壌集』・『運歩色葉集』・『増刊下学集』・『天正十七年本節用集』・『堯空本節用集』・『両足院本節用集』・『弘治二年本節用集』・『永禄二年本節用集』・『正楷録』(倭楷)・『和字正俗通』など、[栂−母+毋]のような字形になるものが多い。『新字源改訂版』(国字・国訓一覧)に「国字 つが・とが」とある。『学研全訳用例漢和辞典』は、音として「バイ」をあげるが、意味としては、「とが。つが。マツ科の常緑高木」とし、「梅」の意はふれられていない。中途半端な解説と言えよう。
「橅」は戦後の拡大造林の際に「材として無用な木」としてこの字があてられたと聞きましたが、本当でしょうか?教えてください。
同様に「檜」「栂」についても漢字の由来を教えてください。
今では「栂」のほうがよっぽどブナっぽいですけれどね。
(※前回の投稿が文字化けしてしまいました。。すみません)
以前、問い合わせしていた者です。うこん 【鬱金】ちゅうりっぷ(うっこんこう)【鬱金香】 の語源について、ご存知の方がありましたら、教えていただけませんか?
nothingさん、
再び、鬱です。辞書で見ていたら、ウコンもチュリップもこの鬱を使っています。
南方に産する香草のうつと関連があるでしょうか?
うこん 【鬱金】ショウガ科の多年草。根茎は黄色染料や、健胃・止血剤とする。黄染草。
うっこんこう。【鬱金香】
チューリップの異名。ユリ科の多年草。多くの品種がある。鬱金香(うつこんこう)。
nothingさん、有難うございました。こちらがご専門なのでしょうか?
憂鬱とか鬱病とか使いますけど、ろこんな意味があったのですね。
タイムリ−で感謝いたします。又機会がありましたら、色々教えて下さい。
でも、本当に漢字って奥が深いですよね。
取り急ぎですみません。
【鬱】 鬯部 19画 総画数 29画
「ウツ」とは南方に産する香草で、その葉を煮て酒にあえ、香気をこもらせる。ウツであえた香酒を鬯(チョウ)という。
■音
【漢音】ウツ 【呉音】ウチ
■訓
こもる, ふさがる
■解字
会意兼形声。
鬱の原字は「臼(両手)+缶(かめ)+鬯(香草でにおいをつけた酒)」の会意文字で、かめにとじこめて酒ににおいをつける草。
鬱はその略体を音符とし、林をそえた字で、木々が一定の場所にとじこめられて、こんもりと茂ることをあらわす。
上から抑えて中にこもらせる意を含む。
(中に香りや空気がこもる)
■単語家族
屈・掘・穴・鬱・壊・毀・畏・威・温 ・・・・ あな、ほる、押し下げる、凹む
尉(イ)・(ウツ)(おしこめる)と同系。温(中にこもる)は、その語尾がnに転じたことば。
p。s。 ついにyahooがGoogleから離脱したようですね。
鬱(うつ)という漢字の起源に興味を持ちました。
今では、この漢字わ書ける人もいないと思いますが・・・。
どなたか、詳しい方おられまきしたら・・・。
様子という字の語源を教えて下さい。何故様と子の文字で様子なのでしょうか。
チカさん、はじめまして。
確かに、Chinese letter とか Chinese character というと、
「いや、そうじゃなくて日本の文字は?」
となりますよね。
さて、漢字の歴史ですが、この掲示板のスペースでは・・・
あらためて、ページを作成したいと思います。
しばらくお待ちください。
(その前に、別のページを作成することになっていますので少々お待たせするかもわかりませんが・・・)
漢字家族--漢字の語源・ワードファミリー
渾沌
現在ヨーロッパ(オランダ)に住んでいる者です。初めまして。私も質問があります。こちに住んでいるオランダ人は、日本語の漢字と中国の文字とは別のものと思っている人が多いようです。比べると、実際違うように見える文字の方が多いようにも思えますが。私としては、英語でchinese letterとなっている分、「漢字で書くと」と言う時、「in chinese letter」と言うんですが、そこで必ず相手から、「え、何で?日本の文字は?」そんな質問になってしまい、一応説明しなきゃいけないんですけど、そんなわけで歴史を知っておきたくなりました。一体どのくらいの時期(いつ頃)に、どのようにして漢字が日本に入ってきたのでしょうか。徐々に追加されてきたという感じでしょうか。中国の漢字は、読み方は一つなのですか?中国の文字と、日本の漢字はどのくらい同じ字なのでしょうか。半分くらい?それと、漢字の漢は場所であったと思いますが、そこで日本人が昔書き写してきたということでしょうか。
もう素朴な質問が出てきてしょうがないんですが、今知っておきたいと思いまして。こんなこと現代を生きてらっしゃるnothing先生に聞くのがおかしいとも思いましたが、何とかわかる範囲での、ありったけの情報(HP-リンク先でもいいですし)をお願いします。
和製漢字の辞典が来年4月脱稿で7月頃出版予定で、詰めを行っています。値段的には、500ページほどの本としてはかなり高く、優に漢和辞典数冊以上買えるほどです。日本語を読むための漢字辞典は、かなり増補が必要なので、再来年の発行になります。こちらも漢和辞典2冊ほどの金額です。そんなに高くて大丈夫かと不安ですが、出版社の方は大丈夫だといっています。和製漢字の辞典は、初刷り1000部の予定です。
今後も聞かれたら、その資料でお答えしますが、サイトですべて公開するわけにはまいりませんので、ご了解ください。
ジテンフェチさん。詳細な解説ありがとうございました。
和製漢字の辞典
本当にすごいですねえ。
作成中のものからの引用です。
1546. 【萢】 苗字に鎌萢(かまくさ)・釜萢(かまやち かまやつ)がある。青森県の地名に後萢(うしろやち)・下萢(しもやつ)・前萢(まえやち)がある。『法華三大部難字記』にやや崩れた字形で「クチハ」とある。萢は『中華字海』に「姓」で使われるとあり、前後関係の調査が必要だが、「萢(包みの部分が旧字体)」も和製異体字ではあっても国字とはいえないだろう。『難訓辭典』に「陸奥國北津輕郡横萢(包みの部分が旧字体(ヨコヤチ))村」、『漢検漢字辞典』に「国字 やち(下略)」とある。『JIS X 0208:1997附属書7(参考)区点位置詳説』に「国土行政区画総覧」から、青森県の姥萢(うばやち)、後萢(うしろやち)が引かれており、「この規格では、対応分析結果に従い、第1次規格以来、“包”の部分を新字体に作っている。」とある。『JIS X 0208:1997』は、字形を規定していないが、例示字形は、平成明朝体を使っており、同規格の委員たちの執筆による『増補改訂JIS漢字字典』は、平成明朝体は使わないものの『JIS X 0208:1997』の字形に準じ、“包”の部分を新字体に作っている。「萢」の包”の部分を旧字体に作るのは、好ましくないであろう。
パソコン等では、確かに「巳」となっていますね。
これは国字ですから、ジテンフェチさんの解説に期待したいと思います。
渾沌
パソコンによって「己」ではなく「巳」で表示されてしまうのですが漢字字典を
調べても「巳」での「萢」の字は存在しません。
どちらも間違いではないのでしょうか? 教えてください。
「くらす」というは大和言葉は、「暮」という字とは無関係だと思われます。
「暮」という字(漢語)の意味は・・・
■単語家族
暮・ 莫・亡・網 ・・・ 隠れて見えない
幕(物を隠して見えなくするまく)・漠(バク)(水がない)・寞(バク)(何もなくて寂しい)などと同系。
■意味
(1)くれる(くる)。日が西に隠れて見えなくなる。
「吾、日暮塗遠=吾、日暮れて塗遠し」〔史記・伍子胥〕
(2)くれる(くる)。時期が尽きようとする。終わりになる。
《対語》⇒初。《類義語》⇒晩。「暮年」
「年欲暮=年暮れなんと欲す」
(3)くれ。ある時期の終末の部分。夕ぐれ。年のくれ。
《対語》⇒朝・旦(タン)。《類義語》⇒夕。「旦暮(タンボ)(朝夕)」「日暮(ニチボ)」「歳暮」
「朝三而暮四、足乎=朝は三つにして而暮れは四つならば、足る乎」〔列子・黄帝〕
「暮」は、日が隠れて見えない意味を表します。
訓読(翻訳)するさいに、「くれ」と読むことから、「くれる」を「暮れる」と表記する習慣にひきずられて、
くらす(生活する・生計を立てる)という日本語の発音に「暮らす」と当てたものと思われます。
「暮」と「くらす」(生活する・生計を立てる)とはつながりはなく、当て字であると考えます。
※やまとことば「くらす」の語源については、どなたかの解説を期待したいと思います。
<渾沌>
暮らすの語源を教えてください。
暗くするからきているそうですが、なぜ、暗く・・が今日の暮らすになったのでしょうか。
【昌】 日部 4画 総画数 8画
■解字
会意。
「日+曰(いう)」または「日+口」。
日のように明るくものをいうことを示す。
※説文:「善(よ)き言(ことば)なり。日+曰の会意」
※書経:「禹、拝して昌言す」
「明白にものを言う」意を含む字。
ただし、善言というよりは、明瞭なコトバを述べる意と解した方がよい。
古典では、日光の明るい意味に用いたものが多い。
「東方明けたり、朝すでに昌なり〔詩経・鶏鳴〕」
昌の原義は「明るい」こと。
■音
【呉音・漢音】ショウ(シャウ)
■訓
あきらか, さかん
■意味
(1)あきらか(あきらかなり)。あかあかと輝く。明るい。「昌明」
「朝既昌矣=朝既に昌らかなり矣」〔詩経・斉風・鶏鳴〕
(2)さかん。明るくさかんである。「昌熾(ショウシ)」「繁昌(ハンジョウ)」
「使族益昌=族をして益昌んならしむ」〔枕中記〕
(3)あきらか(あきらかなり)。堂々として、包み隠さないさま。公明正大な。
《対語》⇒微。「昌言」
■単語家族
陽・章・昌 ・・・ あかるい
彰(あきらか)・陽(日が照って明るい)・唱(明白にものをいう)などと同系。
漢字家族--漢字の語源・ワードファミリー・解説
昌(しょう)の語源について知りたいのですが。宜しくお願いします
書かれている字は、「齋」の字の異体字です。この字にはいろいろな異体字が存在します。「齋」の字にするか、Yのところを了にするかは、斉藤さんの判断でいいと思います。渡邊の「邊」の異体字など100字もあるといわれているぐらいですから。
斉藤さんという方が今、父上のお墓を建てるにあたって悩んでいらっしゃるので、どうか教えてください。「サイ」の字ですが、ご本人は、「齋藤」が正式な字だと思っていたそうです。しかし念のため調べてみたところ、お爺様の代の戸籍は、サイの字の真ん中がYではなくて、了という字になっていたそうなのです。どうしてなのでしょうか?漢字は、時とともに変わってゆくということでしょうか?それとも、違う意味や語源があり、何らかの理由で改名されたのでしょうか?(←ご本人も、改名したのかどうかはわからないそうです。)
お教えいただけましたら幸いです。
【太】 大部 1画 総画数 4画
※「太とは大なり」〔広雅・釈訓〕
※俗には「泰」の代わりに「太」という俗字を用いる。
※「泰とは滑なり。(両手)+水+大声」〔説文〕
たっぷりと水を使って両手で流すこと。淘汰の汰の原字が泰。
※「泰」は、普通はゆったりした意味に用いる。
「泰にして驕らず」〔論語・堯曰〕
※「泰とは甚なり」〔孟子・滕下〕
必要以上にありあまる。→ 天気太熱(暑すぎる:北京語)のように用いる太は孟子の用法の後継者。
以上、『漢字語源辞典』(学燈社)より
■解字
会意。
泰は「水+両手+音符大」の会意兼形声文字。
太は、その略字に二を合わせた字。
■音
【呉音・漢音】タイ
■訓
ふとい, ふとる, はなはだ
■意味
(1)ふとい(ふとし)。たっぷりとふくれているさま。ゆたかであるさま。ゆったり落ち着いたさま。
《同義語》⇒泰。《類義語》⇒大。「太平(=泰平)」「太鼓(タイコ)(=大鼓)」
(2)はなはだ。…でありすぎる。ひどく。
《同義語》⇒大。
「相煎何太急=相ひ煎ること何ぞ太だ急なる」〔曹植・七歩詩〕
(3)年長者や、目上の人の親などの呼び名につける尊称のことば。
《同義語》⇒大。「太伯(=泰伯)」「太老伯(貴殿の父上)」「太夫人(貴殿の母上)」
《日本語での特別な意味》
@ふとい(ふとし)。ふてぶてしい。ずぶとい。
Aふとる。からだの肉づきがよくなる。
■単語家族
多・大・泰・達 ・・・ ゆったり、ゆとりがある
汰(タ)(たっぷりと水をかける)と同系。
漢字家族--漢字の語源
はじめまして。「太」の意味や、語源を教えていただけませんか?
そういったわけのわからない文字を探すよりJISに規定された漢字だけでも15000字ほどあるのですからそれを覚えた方がいいと思います。『大漢和辭典』でも64画の字が最大です。
158画の漢字があると聞いたんですけど本当ですか?