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教育催眠研究会・渾沌(こんとん) 漢字質問箱「もくじ」へ! ・・・ もくじ 


re:望 投稿者:Nothing  投稿日:2003年 9月 2日(火)03時38分54秒

【望】 月部 7画 総画数 11画
   望
■解字
会意兼形声。
望の原字は「臣(目の形)+人が伸びあがって立つさま」の会意文字。
望は、それに月と音符亡(ボウ)(モウ)を加えたもので、遠くの月を待ちのぞむさまを示す。
ない物を求め、見えない所を見ようとする意を含む。
なかなか見えない遠方の物を、探し求める見方。
■音
【漢音】ボウ(バウ) 【呉音】モウ(マウ)
■訓
のぞむ, のぞみ, もち
■意味
(1)のぞむ。見えにくい遠方を見ようとする。また、遠くからながめる。「眺望」
(2)のぞむ。まだかまだかと待ちわびる。得がたい物を得たがる。ほしがる。「希望」
  「既平隴復望蜀=既に隴を平して復た蜀を望む」〔後漢書・岑彭〕
(3)のぞむ。現状を不満に思い、こうあってほしいと思う。「責望」
(4)のぞみ。「失望=望を失ふ」
(5)よい評判によって得た信用。人々にしたわれている。「人望」「信望」「望族(人々の信望を得ている一族)」
(6)もち。満月。また、陰暦の十五日。「望月(ボウゲツ)(満月)」「既望(満月の次の夜。十六夜)」
(7)(ボウス)(バウス){動詞・名詞}遠くの山川をのぞんで、柴(シバ)をたき煙をあげて山川の神をまつる。また、その祭り。「望祭」
  「望于山川=山川を望す」〔書経・舜典〕
(8)「望望(ボウボウ)」とは、恥じいったさま。また、どうしてよいかわからなくなって困るさま。
  「望望然去之=望望然としてこれを去る」〔孟子・公上〕
■単語家族
摸・賦・舞・巫・望・明 ・・・ さぐり求める
亡(ない)・茫(ボウ)(見えない)と同系。慕(ない物をほしがる)や募(ない物を求める)とも縁が近い。
■解説
なかなか見えない遠方の物を、探し求める見方をというのであるから、その基本義は、(手さぐりする)のと近似している。手で探るか、目で探るかの違いがあるにすぎない。従ってまた希望のの意を生ずる。
『漢字語源辞典』(藤堂明保・學燈社)

渾沌七竅に死す

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re:植について 投稿者:Nothing  投稿日:2003年 8月31日(日)12時41分52秒

過去ログを見てみると、koi さんの質問は・・・
「美と松と植と望と靖について」だったのですね。
「松」までお答えしてそのままになっていたのに気がつきました。
「靖」については既出です。

【植】 木部 8画 総画数 12画

■解字
会意兼形声。
直の原字は「―印(まっすぐ)+目」からなる会意文字で、目をまっすぐに向けること。
植は「木+音符直」で、木をまっすぐにたてること。⇒直
■音
【漢音】ショク 【呉音】ジキ
■訓
うえる, わる, たてる
■意味
(1)うえる(うう)。草木をたててうえる。うえつける。《類義語》⇒種。「種植(うえる)」「移植」
(2)たてる(たつ)。木をうえるように、まっすぐたてる。
「植其杖而芸=其の杖を植てて芸(ウン)す」〔論語・微子〕
(3)じっとたつ。▽じっと、ひと所にたっている草木を植物という。
(4)じっと定着させる。定着させて育てる。「培植」「封植」「植民(=殖民)」
(5)まっすぐたてておく。じっと、止めておく。▽置(チ)(おく)に当てた用法。
■単語家族
直・植・置・徳・勅・特 ・・・ まっすぐ
置(まっすぐたてておく)・徳(トク)(まっすぐな心と行い)などと同系。
■解説
とは「まっすぐ立てる」「まっすぐ立ておく」という意味で、いずれも「まっすぐ」という基本義を含んでいる。また木や品物を直立させるには、底面を直角に地面におし当てねばならない。その動作をという。
の原字は、の下にをつけた字であり、もと「まっすぐな心」を意味したものである。「直+心」の字に、さらに印を加えたのがの字である。したがって、とは、もとまっすぐな行為を意味し、いわゆる直行(正直な行い)のことであったと考えられる。
『漢字語源辞典』(藤堂明保・學燈社)より

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re:松 投稿者:Nothing  投稿日:2003年 6月15日(日)17時06分22秒

【松】 木部 4画 総画数 8画

■解字
会意兼形声。
「木+音符公(つつぬけ)」。
葉が細くて、葉の間がすけて通るまつ。
■音
【漢音】ショウ 【呉音】シュ
■訓
まつ
■意味
(1)まつ。木の名。常緑針葉樹。広く建築材料などに用いられる。
(2)松は常緑であるところから、節操・長寿・繁茂などのたとえにつかう。
 「如松茂矣=松茂のごとし」〔詩経・小雅・斯干〕
■解説
*** 引用はじめ ***
 『論語』の中に、
  歳寒くして、しかるのち松柏の凋(しぼ)むに後(おく)るるを知る。
 という文句がみえる。松と柏(ひのき)は常緑樹であって・・・<中略>
-----------------------------------------------
(注:渾沌)この<中略>の部分の解説が味わい深い文章なのです。是非とも
『漢字の話U』(藤堂明保・朝日新聞社)をご覧ください。

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 <中略>・・・それと同じように、平時には節操の固い人と凡人の見分けがつかないが、非常の時にこそ、悲運に堪えぬく人の土根性が目立つものだ──というたとえである。うまいことを言ったものではないか。『論語』の中のたとえのうち、傑作の一つだと思う。
 <中略>
 針葉樹の代表は「木+公」を合わせたという字で代表される。とは「三角に囲いこむ形+左右に開く形」を合わせて、「囲いこまずにひろく公開すること」を表した字である。
 ぴったり囲めば内外の流通はきかないが、公開すれば間がすけて、すいすいと空気がかようようになる。髪の毛が密着せずに、間に空気がかようことを・・・<中略>
 針のように細い「針葉」であるからこそ、間がすけている。この特色が、寒い年にも青あおとそそりたつマツの常緑の緑をもたらすのである。
*** 引用おわり ***

(『漢字の話U』藤堂明保・朝日新聞社 p.70 より)

  松 ─ 葉の間がすけて空気のかよう木

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re:美(2) 投稿者:Nothing  投稿日:2003年 6月13日(金)02時26分20秒

【美】 羊部 3画 総画数 9画

■解字
会意。
「羊+大」で、形のよい大きな羊をあらわす。微妙で繊細なうつくしさ。
▽義・善・祥などにすべて羊を含むのは、周人が羊を最もたいせつな家畜としたため。

※羊は大昔から中国では最もたいせつな家畜であった。古代には giang と呼ばれ、のち語頭の gy に変化して yiang(日本の漢字音ではヤウ→ヨウ)となった。今の北京語でも yang という。
(『漢字の話T』藤堂明保・朝日新聞社 p.58)

■音
【漢音】ビ 【呉音】ミ
■訓
うつくしい, よい, うまい, ほめる
■意味
(1)(ビナリ)うつくしい(うつくし)。
 見た目が細やかでかっこうがよい。みめよい。
 《類義語》⇒媚(ビ)。《対語》⇒悪・醜(みっともない)。「優美」
 「美孟姜矣=美なる孟姜矣」〔詩経・眇風・桑中〕
 「美女為媛、美士為彦=美女を媛と為ひ、美士を彦と為ふ」〔爾雅・釈訓〕
(2)(ビナリ)よい(よし)。うまい(うまし)。
 物事がよい感じである。味がよい。「美風」「美味」
(3)(ビトス)ほめる(ほむ)。よいと認める。
 《対語》⇒悪(にくむ)。《類義語》⇒善(よしとす)。
 「美之也=これを美むるなり」〔春秋穀梁伝・僖九〕
(4)微妙なうつくしさ。うつくしいこと。
 《対語》⇒悪。「真善美」
 「尽美矣、未尽善也=美を尽くせり、いまだ善を尽くさず」〔論語・八佾(人+八+肉)〕
(5)《俗語》「美国(メイクオ)」とは、アメリカ合衆国。▽「美利堅合衆国」の略。
■単語家族
微(ビ)・眉(ビ)(細いまゆげ)・尾(細いおの毛)・媚(ビ)(なまめかしい)などと同系。

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re:美と松と植と望と靖 投稿者:Nothing  投稿日:2003年 6月13日(金)02時09分51秒

まずは「美」

微・尾・未・眉・美・没・勿・門・文・民 ・・・ 小さい、よく見えない、微妙な

『漢字語源辞典』(藤堂明保・學燈社)p.732 を参照

<前略>
 微妙なものは美しい。とは、全く同じコトバを表す異体の字だといってもよい。・・・<中略>・・・は「羊+大」の会意文字で、羊は犠牲にも食用にも供する大切な家畜であった。<説文>に「美とは甘なり」とあるように、おそらくはおもに玩味するに足る微妙な味を称したものであり、むしろと同系だと考えてよかろう。などは主として形の微妙な方からの命名である。しかし元来が「微細な」という基本義に基づいたものだから、がやがて形や姿の微妙なことを表したとて、不都合ではあるまい。
<後略>

「甘(うまい)なり。羊+大 の会意」
と同じく微妙な口ざわりを意味した。にもを含みにもを含む。は美味の代表として意符に用いられる。<論語、八佾>「すでにを尽くせり。いまだ善を尽くさず」はその用例で、広く感覚的な微妙な味わいの意に用いられる。

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美と松と植と望と靖 投稿者:koi  投稿日:2003年 6月 2日(月)21時43分57秒

次の漢字の由来を教えてください。
「美」「松」「植」「望」「靖」
よろしくお願いします。

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ありがとうございました! 投稿者:ヒデ  投稿日:2003年 6月11日(水)00時42分16秒

早速 ご教授頂き感謝感激です
 むせぶと読むのですね
私は 毎朝新聞を読むとき知らない言葉を 国語辞典とカタカナ辞典で調べています 漢和辞典も確か家にあった気がするものの見当たらず 買わなければと思っていました 毎日パソコンをたたいている息子が なんでもパソコンで調べられると言っていたのを思いだし 今日初めてこの掲示板を拝見して質問しました お蔭様で ひとつ賢くなれて嬉しいです ありがとうございました

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「噎」(むせぶ) 投稿者:Nothing  投稿日:2003年 6月10日(火)22時06分14秒

【噎】 口部 12画 総画数 15画

■訓
むせぶ
■音
【漢音】エツ 【慣用音】イツ 【呉音】エチ
■意味
むせぶ。食べ物がのどにつかえる。のどがふさがってつまる。《同義語》⇒饐・咽。
■解字
会意兼形声。
壹(イツ)(=壱)は「くびれた壺(ツボ)に物を詰めたさま+音符吉(=詰。つめる)」の会意兼形声文字。噎は「口+音符壹」で、小さい入り口であるのどが詰まることをあらわす。結(ひもでくびって詰める)と縁が近い。「嗚咽(オエツ)」の咽(むせぶ)とまったく同じ。

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読み方を教えて下さい 投稿者:ヒデ  投稿日:2003年 6月10日(火)18時19分49秒

口へんで 上から 土+(冠から元と寸を取り)+ 豆 と書いた漢字の読み方を 教えて欲しいのですが。 新聞の歌壇欄でみた<ふるさとの 七草粥に ?びたる> この?のところに見たこともない漢字があり なんと読むのか気になってます もしご存知でしたら 教えて頂けますか

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「歓」について 投稿者:Nothing  投稿日:2003年 6月10日(火)02時09分33秒

【歓】 欠部 11画 総画数 15画
【歡】 欠部 17画 総画数 21画

■解字
形声。
歡はもと鳥の名をあらわす。歡は欠(からだをかがめる)にそれを単なる音符としてそえた字で、からだを曲げて、わいわいとにぎやかに話しあうことを示す。
■音
【呉音・漢音】カン
■訓
よろこぶ
■意味
(1)よろこぶ。にぎやかに声をあわせてよろこぶ。また、なごやかに楽しむ。
 《同義語》⇒懽・驩。
 《対語》⇒苦。「歓楽」
 「上、歓甚=上、歓ぶこと甚だし」〔漢武帝・秋風辞・序〕
(2)にぎやかな宴会の楽しみ。酒を飲みあう楽しみ。
 「尽歓=歓を尽くす」
 「酔不成歓惨将別=酔ひて歓を成さず惨としてまさに別れんとす」〔白居易・琵琶行〕
(3)六朝(リクチョウ)のころ、女性が恋人を呼んだことば。
 ▽うれしい人の意。《類義語》⇒郎。
■単語家族
喧(ケン)(にぎやかに騒ぐ)・和(あわせる)・讙(カン)(声をあわせてよろこぶ)と同系。

和・会・話・曰・喚・歓・喧・権 ・・・ あわせそろえる

【和】(1)欠け目なくカドがなく、丸くまとまっている。 の対転に当たるコトバ
   (2)声や音をそろえ合わせる。唱和の和

*** 引用はじめ ***

 の対転に当たる代表的なコトバは、會(会)、および歡(歓)であろう。とは「△(あわせる印)+増の略体」の会意文字で、あわせてふやす意を遇したものである。とはさまざまな色の糸を合わせそろえて、模様をおく意である。(なます)とは赤や白の肉を細かく切り、それを色よくとり合わせた刺身をいう。 ・・・<中略> 
 とは、声をそろえてガヤガヤと話し合うことである。・・・<中略>
 声をそろえて喜び合うのはといい、声をそろえてすすめるのを勸(勧)という。これらの音符「勸−力」の字は、水鳥の名であるが、その原字は口をふたつ並べた口口という自体である。これこそ「口をそろえる」という基本義を、あざやかに映した会意文字である。
 「勸−力」声の字は、話したり叫んだりする場合に限らず、広く「あわせそろえる」という基本義を含むさまざまなコトバが含まれている。・・・ <後略>

*** 引用おわり ***

(『漢字語源辞典』藤堂明保・學燈社 p.644 より)

※shin さん、大変お待たせいたしましたが、結局「取り急ぎ」で、バタバタと引用するだけに終わりました。現在「余裕」のない渾沌でした。

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「喜」について 投稿者:Nothing  投稿日:2003年 6月10日(火)01時30分01秒

【喜】 口部 9画 総画数 12画

■解字
会意。
喜の口を除いた部分は、台のついた器に、うずたかく食物を盛って、飾りをつけたさま。
また、鼓の左がわと同じと考え、飾りつきの太鼓をたてたさまとも解される。
喜はごちそうを供え、または音楽を奏してよろこぶことを示す。
■音
【漢音】キ 【呉音】コ
■訓
よろこぶ, このむ, よろこび
■意味
(1)よろこぶ。にこにこする。うれしがる。
 《同義語》⇒矯・嬉。
 《対語》⇒悲。
 「喜怒哀楽」
 「秦王聞之大喜=秦王これを聞いて大いに喜ぶ」〔史記・荊軻〕
(2)このむ。愛好する。《類義語》⇒好。
(3)よろこぶ。うれしい気持ち。
 「其喜洋洋=其の喜び洋洋たり」〔范仲淹・岳陽楼記〕
(4)よろこび。めでたい事がら。めでたいさま。
 ▽婚礼・出産・寿の祝いなど。
 《対語》⇒凶。《類義語》⇒嘉(カ)。「喜事」

*** 引用はじめ ***

 ・・・ただし、字体を離れて、いま※hieg(iは点2つ、eは上下回転)というコトバ自体の意味を考えると、それは人間が「ヒイ!」と息を出す声になぞらえた擬声語であると考えてよい。ところで、(よろこぶ)は、たんにヒイと息を出す一つの場合にすぎない。そこで「口+喜」はまた嘆声を表すにも用いられる。また火を強めて、熱気がヒイヒイと音を立てるほどにして物をあぶるのをといい、空気がほてるほどに日光が照らすのをという。

*** 引用おわり ***

(『漢字語源辞典』藤堂明保・學燈社 p.134〜135 より)

http://www.konton.net/kanji/q/

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喜と歓について 投稿者:shin  投稿日:2003年 5月21日(水)16時59分37秒

お忙しい中,レスいただきありがとうございます。

詳細情報を楽しみにしております。

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re:喜と歓について 投稿者:Nothing  投稿日:2003年 5月21日(水)03時06分53秒

shinさん、ようこそ!
ずっと仕事をしておりましたので、書き込みに今気づいたところです。
後ほど詳細をアップしますが、とりあえず・・・

は、ごちそうを供え、または音楽を奏してよろこぶこと。矯(キ)(ひひと笑う)・嬉(キ)(うれしがる)と同系。
は、しこりが抜け去ること。
(キン)と(キン)は、満足してうきうきすること。
は、そろって声をあげてよろこぶこと。喧(ケン)(にぎやかに騒ぐ)・和(あわせる)・讙(カン)(声をあわせてよろこぶ)と同系。
は、めでたいことを祝ってよろこぶこと。

本当に「取り急ぎ」で申し訳ございません。
では、後ほど・・・

http://www.konton.net

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喜と歓について 投稿者:shin  投稿日:2003年 5月20日(火)22時07分06秒

「喜び」,「歓び」共によろこびですが,どんな由来そして違いがあるのでしょうか?
よろしくお願いいたします。

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re:貼るという漢字について。 投稿者:Nothing  投稿日:2003年 5月15日(木)01時39分57秒

ちぼさん、ようこそ!

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【貼】 貝部 5画 総画数 12画

■解字
会意兼形声。
占(セン)は「卜(うらなう)+口」の会意文字で、AかBかとうらなって、どちらか一方の座を占拠すること。ひと所に定着するという意味を含む。貼は「貝+音符占」で、ある場所を占拠してぺったりはりつけること。また、粘(ネン)(ねばりつく)とも近い。占(セン)の語尾が転じたことば。
■音
【呉音漢音】チョウ(テフ)  【慣用音】テン
■訓
つける, はる, つく
■意味
(1)つける(つく)。はる。ぺったりとはりつける。「貼付(チョウフ)・(テンプ)」「貼示(チョウジ)・(テンジ)」
(2)つく。接近する。ぺったりとへばりつく。
(3)「貼然(テンゼン)」とは、静かにおちつくさま。▽恬然(テンゼン)に当てた用法。
《日本語での特別な意味》粉薬の包みを数えることば。

*** 引用はじめ ***

 もともと占〔セン〕とは、うらないをして、AかBの一方、ひとつのところにとりついて離れない。ということだから、占拠の、貼付の貼〔テン〕(はりつけること)、さらには(ひとところに座を占めた商店、つまり行商や屋台ではないみせ)のように、「ねばりつく」という意味を含んでいる。

*** 引用おわり ***

(『漢字の話T』藤堂明保・朝日新聞社 「鮎」(ネン なまず・あゆ)p.175 より)

※なぜ「貝ヘン」なのか? ということの記述がみつかりません。今後も気をつけて見ていきたいと思います。(渾沌)

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貼るという漢字について。 投稿者:ちぼ  投稿日:2003年 5月14日(水)08時57分19秒

はじめまして。
頭書の件ですが、「貝に占う」と書いて「貼り」ますが、
詳しい語源がおわかりでしょうか。
なんだか素敵な漢字ですよね

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